通勤にJR西日本を使っているのだが、この10年間で電車到着の時間の正確さは顕著に落ち込んできている。前は2分とか遅れれば、何度も何度もすみませんの連呼があったが最近は4,5分遅れるとアナウンスがある程度。それがうるさく感じるくらい頻度も高い。きょうは、「次の電車は各駅停車」というアナウンスがあったのに、実際には新快速が来る。訂正放送もなし。乗客も、小首をかしげて乗り込む。誰も、文句をいわない。そのうちひどい事故でも起きるのではないかと、心配になります。
今週は、週末から米国のがん学会に行くので、他の仕事の合間をぬって講演の準備をしなければなりません。それでブログもかなり簡単なものになりそうです。それから、偏差値学生についての、怒りのコメントや元K大理生とかいうかたからのコメントを読んでるうちに、すれ違いのあまりの落差にがっかりして、ちょっと筆がかなり鈍り出してることも感じます。しかし、励ましてくれてるかたもおられて、ちょっとほっとはしてますが。
ブログを書き始める時に、情報通から、政治的なことはいっさい書かない方がいいという、賢明な忠告を受けてます。しかし、政治的なことにわたくし自身関心があるのだから、何かを書くのもやはり自然とおもわれ、今日感じたことを気をつけながら、書きます。単なる感想以外のなにものでもありませんが。
中国での反日デモは「自然発生」と中国スポークスマンがいったとか。たぶんそのとおりなのでしょう。でもテレビの画像は正直に投石デモ隊と警察のあいだの以心伝心ムードがでていましたから、「官許的」なものでもあるのでしょう。このような事態を引き起こしたのはすべて日本に責任があるとの言明も中国外務省からあったとか聞くと、ますますそう感じます。
日本としては、理念国家と商人国家とのあいだで揺れ動かざるを得ないのでしょうが、まだまだ冷静な対応ができるはずです。国内的に反中国のマグマはまだまだそれほどは溜まっていないでしょうし。しかし、わたくしは今の中国政府は危ないゲームを始めだしたな、と思っています。台湾を対象にした新法律の制定とあいまって、いったい何を近未来像として考えてるのだろうかと、いやな推測をもちつつ訝しく思います。日本の多くの人達のあいだでも、中国政府の意図について、悪い方、悪い方へ考えが向かっていくのではないでしょうか。今年は、日中関係の決定的な悪化が起きる可能性があるのではないかと真剣に心配です。10年かけた友好の努力も一朝にして消え去るような危うさが隣国とのあいだにあるというのはつらいですね。それに日本は腰の据わった理念無しでこの外交をやらざるをえないのがたいへんきついですね。理念もてといわれても、日本国内意見がほぼ半々で割れてるでしょうし。
なお、イザヤベンダサンですが、もちろん山本七平氏によるものでしょうが、彼は自分の意見を出すよりも、フィクションの意見としてこのイザヤベンダサン氏を使ってる、とわたくしはおもってます。