やはり英語はみなさん関心がたかいので、たくさん意見が出ますね。
それで、ちょっと気楽なかたちで昨日の続きを。
米国東海岸にある有名な海洋研究所があるWoods Holeに何年か過ごしたことのある友達は、「あんたはどこに住んでるの?」と聞かれ「Woods Hole」と答えてもただの一度も相手に分かってもらえたことがなかったといってました。たぶんWとholeのoの発音がくせ者なのですね。
わたくしがよく試みる笑い話。でも本当の話。知り合いの日本人、たばこのMarlboroが好きで買いたいのだけれどもドラッグストアでいちども通じたことがない。それでしかたがないので、Kentと言うと、これは必ず通じて買えたとか。
ドイツだったか、遊覧船に乗ったときのこと、行列の前のほうで日本人の男性が白ワインを飲みたいらしくて、white wine pleaseと言ってるのが聞こえます。どうかな、と思ってるとやはり通じない。酒を売る女の子がわからんと言う顔を露骨にします。その男性、3度くらいwhite wineと言って、駄目なので、単にwineと大きな声で言いましたが、それでも駄目で、とうとうbeerと言ったらすぐその女の子はうなずいてビールを注いでました。おなじワイン好きのわたくしとしては、気の毒で悲しい光景でした。日本人にはwのある単語worldなんかも鬼門のようですね。こう言うときに助けてあげると、たいてい迷惑そうな顔をされるので通常は横から口を出しません。たぶんリースリングとか言えば、r、lの区別が出来なくてもたぶん通じたでしょうが。
rolling stonesですが、いがいにこのstoneの発音はouとあって、カタカナ的にストーンだと通じにくい場合もあるような気がします。
大昔、インド人の英語を始めて聞いてあんまりわからないので、さる英国人にこっそりインド人の発音はひどいですねと言ったら、あきれ顔されて、でもあんたの英語の発音よりははるかにいいし、なんの問題もないよと言われてショックを受けました。
スイスに留学して2,3か月経ったある日、研究所のだれかにあなたは耳が悪いらしいね、といわれました。どうも難聴と思われていたらしい。わたくしはヒアリングが駄目なんだと言ったつもりなんですが。
カタカナ英語は通じにくいですが、かたかなフランス語は意外に通じます。ボンジュール、ケスクセ、コマンタレブ、コンビアン、ダコール、ビアンシュール、そのまま抑揚なく読んでもたぶん全部通じるはずです。なぜか。フランス人は英語は犬が吠えてる感じといいます、もちろんフランス語は天使のささやきですね。日本人のフラットな言い方では英語は通じないがフランス語は通じる(みたいです)。英語を喋るときは、やはり吠えた感じになるんでしょうかね。わたくしは、人格がすこしかわるのを自覚します、犬っぽくなるのをかんじます(冗談です)。
どなたか、らりるれろは、むしろla li lu le loじゃないかという意見でしたが本当そうですね。
ここから教科書をかえてもらわないと。
わたくしは、米国あたりで、人の家に呼ばれて純粋専業主婦の奥さんとか小学生くらいの子供と喋らなければならないときは、ちょっと緊張します。なぜならかれらはたいていわれわれのような異国のなまりというか発音の悪い英語を聞いてないので、会話がスムースにいかないことが多いからです。それにこちらのインテリ的内容をフォローしませんしね。
その点、研究者はありとあらゆる変な発音の英語を聞いてるので、たいがいわかってくれますね。ありがたいことです。ただ、わたくしも最近は熟年の外人女性にはそこそこ受けるようになってきました。結構話題豊富に2時間くらいなら楽しくおしゃべりできます。
それでも、どうでしょう。日本人一人、向こうの連中4,5人と晩飯を長時間かけて一緒に食べるのはしんどいですよね。わたくしは、これに慣れるのに10年、たぶんもっとかかってると思います。テーブルに一人か二人へたなのがいると楽ですが、そうでないと話題についていけないことが良くあります。大抵は自分の知らない言葉がとびかい出すような時ですが。
いまは別に英語が上手になったとは思わないのですが、そのテーブルを仕切るようなお話を出来るようになりました。年の功でしょう。
外国語も生涯学習ですね。
今日はとりとめのない話しでおわりました。