またまたいい天気。気持ちのよい日です。畑の方がかなり気になるのですが、行くことは出来ないので、元気に頑張ってほしいと願うのみ。
昨日で東京のNTさんのところの論文のほうはわたくしの担当分は終わった。
ほとんど終わりかかってる原稿がふたつあるのですが、ひとつは最後の最後のデータが出るのかどうか、もうひとつは筆頭著者のデータ整理を待ってるところ。とりあえずそれらはおいといて、次なる論文にとりかかる。なんべんかチャレンジして、でもやはりもうちょっと何とか新しいデータが出ないものかお願いしたもの。しかし、これはとうとうタイムアップしました。とりあえず書きましょう。序盤データははとても快調でどんな素晴らしい論文になるのか、というものなのだが、すぐへなへなというか物足りなくなってしまう。だんだん機嫌が悪くなるのが自分でもよくわかる。でもしかたがないですね。やった人を責めてはいけない、わたくしがもうすこし早く見極めていなければいけなかったのだ。ないものねだりを、長期続けすぎたか。気を取り直して、早く仕上げるべく努力しましょう。本当のところ悪いどころか、かなりいい仕事なのです。
マスの方からは相変わらず面白いデータが出てます。沖縄と2台あるのでどちらかの機械の調子が悪くなっても、どちらかが動くという状態なので、デルタビジョンとマスはいつも忙しい状態になってます。昨日も今日も昼飯はそのあたりの議論をしながらすませました。
インドからの留学生受け入れの準備を秘書さん達と相談。ややこしい。まだ学位を取ってないのと、こちらの事情もあり半年くらいの期間となるのだが、いろいろ手続き、面倒でややこしい。この学生さん、一度来て面接したので気心分かっています。日本の若者には、まずみかけないタイプなので、どうなるか興味深い。
わたくしは定年までに、4人の医師の人達と一緒に研究をしました。みな臨床経験のある人ばかりです。うちひとりは博士の学位も取っていたしポスドク経験もあったが、どのひとともとてもウマがあったとおもう。かれらはわたくしの知らない知識を大量にもっているので、わたくしが色々彼等から学べたのが主たる原因だったのと思う。もう一つの理由は理学系の学生さんより年齢も社会経験も豊富なので大人だったからかもしれない。昨夜もそのうちの一人と色々話しをした。わたくしの知らない世界なので興味津々だった。
今日のタイトルですが。朝わたくしは地下鉄を降りてから、バスに乗ります。夜だと早くて5分位なのですが、朝遅めだと大学病院と区役所が途中にあるのでかなり混雑するし時間もかかる。今日は乗っていて、なんかドキッとしました。乗客の過半数がみたところ75才以上のようでした。わたくしのような60代、すこし若手の50代までいれればあまり考えたくありませんが、あのバスの乗客は大半がいい年だったのではないでしょうか。いくら高齢化社会の京都とはいえ珍しい光景でした。近未来的な光景かなと思ってしまいました。目の前に立ったのがかなりおとしを召されたご婦人だったので席を譲りました。若い頃はかなりの美人と見受けました。バスの後ろの方で、男性の声で徴兵検査、歩兵、小浜で入隊かと聞こえてきました。タイムスリップというか、レトロな体験でした。
最近のコメントの中で、小児科のかたが今は子供を産むのに氷河期かもしれないとおっしゃってました。そうかもしれません。わたくしたちも将来の月給がかなり上がると思いこんで子供を作りました。いまはそうおもえる若者はひとにぎりかもしれません。
阪大の捏造論文についても、大学の自浄能力、学内の調査委員会の徹底性にたいする疑念が表明されてます。当然だと思います。しかし、大学が何かを表明するまでは、その問題については発言しにくいですね。もうすこしすれば、取り下げた論文の、取り下げ理由とかそのようなものが当該ジャーナルに現れるはずです。本当は当該著者達が書面で意見を表明してくれると事態は分かりやすくなるのですが。