すこし研究の具体的な話しでも書きたいのですが、一方で今のわたくしの頭の中は二つの論文の具体的なデータでいっぱいいっぱいになってまして、他の研究のことで頭を使いたくありません。余暇の趣味的行為としては別なことを書きたいのであります。しかし、ポスドクのことは、やはりいずまいをただして、前もってかなり真剣に考えて書かないと、いけない。そういうわけで、今日というか今朝はわたくしの腰痛のことをかきます。
ところでHMさん、大変ありがとうございました。おかげでいままでのブログ全部IEのweb archiveとして保存できました。まだコメントまで入ってないのですが、とりあえず。ちょっと時間がかかったのは、わたくしの手際がなにか悪いのでしょう。10日分ずつ1ファイルというかたちにしました。お礼のコメントを入れようとするとこのCaminoが直ちにダウンします(こんなことは今までありませんでした)のでこちらに入れてお礼します。なんか、このエキサイトという会社、ちょっとうさんくさいですね。無料だから文句言えませんが。
さて、腰痛をはっきり意識したのは、35才くらいの頃だと思います。きっかけは、娘を自転車の後ろに乗せて、当時住んでいた山科のアパートから山沿いに向けてだいぶ行って、刑務所を過ぎたあたりの急な坂道を自転車から降りずに上がっていたときに、なにかプツンと音はしませんでしたが、突然明確な痛みを感じたものです。自転車をこぐ力をかけすぎたのが原因でしょう。確か、娘は3才以下でしたか、そう重かったわけではありません。長男が生まれた直後で妻は大変ですし、日曜は娘はわたくしが遊ばせなければいけないという時期でした。痛みはその時はそれほどでも無かったのですが、次の日から痛み出し、その後ずーっつとわたくしの人生、痛みの上下はあったものの、同伴者として今日に至ってます。今は、ほとんど気になりませんが、それでも折々に痛くなることあります。しかし、30後半から40台はずっと、結構ひどかったです。ただ寝込んだり、それで仕事を休んだりしたことは一日もありませんでしたが。歩くのと堅い床か畳の上にせんべい布団をしくのが一番よい療法でした。わたくしの場合。
しかし、実はこの腰痛のもともとの原因は間違いなく、それより10年以上前の上越岩原でのスキー捻挫です。この時のスキーは誰かといったという記憶がはっきりしません。たぶん一人でいったのでしょう。夜行日帰り列車があって、夕方ちかく、最後の一滑りでひどく転んだものでした。たぶんスピードの出し過ぎでしょう。カンダハーといって、安全な靴止めがまだない時代のことで、スキーが上越の重くて湿った雪に突き刺さったのでした。一時、気を失ったような状態でした。股ざきにあったわけですから。非常に痛かったのですが、歩けるので、ともあれ汽車にのって、何とか家に戻ったのでしょうが、その後病院に行ってませんが、家で数日寝込んだのではないかとぼんやり記憶します。
その後、足の付け根というか、腰の下の方になにか微かな痛みはその後あったのかもしれませんが、記憶にありません。若かったし元気いっぱいの頃ですから、腰痛など頭の片隅にあったこともありませんでした。それで、よかったのですが、でも30台半ば、仕事ばかりで運動不足、それが子供と遊んだり、運動会とかでアキレス腱をきるとか、骨折とか、それと類似した話しでしょう、わたくしのケースも。
あんまり痛いので、近くにあった大きな愛生会病院にいくとたまたまベテランの医師にあたりまして、親切な方で話しをきいていただき、いろいろ膝とか腰とか、触ったあとに、ちょっと痛いかもしれませんが、痛ければ痛いと言ってくださいよと、いいつつ背中の某所を押されると、思わずゥわっと言ってしまう痛さでした。根性腰痛です、ここで神経が痛むので、体操してください。こう言われました。ウイリアムズ体操なるもので、この後3か月くらい真面目にやりました。その後、その腰の某所が生みだす痛みが腰の周辺の筋肉を堅くさせて、電車に乗って何もせずに経ってると10分くらいで痛くなると言うのが長いこと続きましたね。
実験をしてると、実験用の丸椅子がつらいので、後ろにもたれられるようなものを使ったような記憶がありますが、大抵はそーつと座って、なるべく長時間座らないようにしたものです。
そのうち腰痛も生活の一部になり、ほとんど気にならないようになりました。しかし、そのためにはほどほどに歩いて、長時間無茶な連続行為をしない、せんべい布団で寝るとか、励行したものです。これをはずれると、また腰痛が出てくる、と言うサイクルでしたか。体操では、ストレッチがいいことに気がついて、痛くなると繰り返す、いわゆる一病息災ですか、そういう状態でしたね。
40台になって、論文を書く時間が長くなると、やはり一番体に悪いのですね。じっとしてるのと、ストレスが高まりますから。そういうときの腰痛が一番ひどかったと思います。機嫌が悪くなって、学生や妻に当たったかもしれません。すみません。
研究のなかにはどこか、激しい部分があって、それが最後は論文公表の部分でどっと出るので、論文書きは体に悪いです。ホントに。でもそれを、誰かにやってもらうときはわたくしの研究者稼業が終わりの時なのでしょう。
この年になり、体も枯れてくるというか、縮んでくるのでしょうか、痛みは減ってますが、腰痛が原因と思われる座骨神経痛は症状があらわれて、もう随分長いですね。10年以上経ってるでしょう。朝起きたときの指とか、こわばることがありますし、たまにストレッチすると、足のあちこちに電気が走ります。足の血行もだんだん悪くなってる感じがあります。もうリューマチになってるのでしょう。これも年取ったあかしですし、病院にいったり、そのためのの療法をする気もありません。まあだましだまし、生きていこうとおもってます。健康だけのために生きる人生はまっぴらで、畳の上で死にたいとは思いませんが、生データを見ながら、実験をやってる本人に、こんな簡単なコントロールもやらずにおめおめと今までやってきたのかと、怒鳴って、ばったりと、あの世へ行くのが理想です。しかし、腰痛ではそうなれませんか。