新聞見ても関心が持てないものは、わたくしにとって見ないというか白紙部分とかわらないのですが、この郵政民営化法案なるものも正直大問題らしいけれど、興味がもてなくて記事をまともに読んだことはここのところありませんでした。
意見を聞かれてもたぶんわからないというような返事しかできないでしょう。ただ、参議院で否決されたら、小泉首相は解散するらしいとかのことらしいので、ご本人の不退転の決意がわかってきます。この問題で、衆議院選挙があるかもしれない、それじゃちょっと考えないといけないか、と思いだしてます。いい加減な態度ですが。
深い関心がある人達は、まず郵便局関係者、それから金融保険などの関係者でしょう。それに財政投融資の御利益にあずかっていた関係者。
過疎地や地方で郵便局が無くなったら困りますよ、言われたら困ると思う人達も居るでしょう。それに、日本で最大の郵便銀行ができて、それが政府への不良投資がもとで倒産したらどうなるのか、そういう不安もすこしあるのでしょうか。いまあるメガバンクの預金額を全部足したよりまだ大きな額の預金が郵便局にあるらしいですね。保険と足したら、350兆円なのだそうです(付け焼き刃でおぼえました)。この預金をいままで適当に役人の人達なんかがいろいろな政府事業や国債に投資しるのでしょうが、ホントにお金は回収できているのでしょうかね。
郵便局関係者の味方も特にしたくないし、金融保険の関係者も呉越同舟だろうし、われわれとは縁もゆかりもないではないですか。だから民営化は総論的に賛成だけれども具体的なやりかたでうまくやって欲しいというていどのことしか考えられません。
これ、大学の独立法人化が始まる前の頃の感じと良く似ています。わたくしも法人化のあのどうにもなく馬鹿馬鹿しい茶番劇に巻き込まれるまでは、法人化についてはいわゆる原則賛成程度でした。巻き込まれた後では、制度はどうでもいい、中で大学を動かしてる人間を全取っ替えして欲しい、と願ったものでした。
大学の法人化が起きて何が変わったのか、わたくしがまだK大にいるのも法人化されたからだといってる人も居ますので、わたくしは当事者になって、批判は言いいにくいのかもしれません。ただほとんど何もよくもわるくも変わってないようですね。
日本人は露骨な競争になるまでは、なかなか腰があがらないですね。
津々浦々、和をもって尊しとする、「談合」体質で生きようとしますね。
大阪人も、愛知の空港ができるでは、伊丹と関空を知らぬふりして仲良く永久存続させようとしていたようですが、いまは伊丹が小さくなるのは、愛知空港との関係でしかたないと思い出してるようです。それなら最初から関空重視でいけば、いまごろ成田に勝っていたかもしれないのに。それに神戸にもうすぐ空港も出来るし、どういう競争が阪神間で起きるかですね。
郵便銀行と既存の銀行の競争が始まったらそれなりに面白いかもしれません。
法人化された大学も平均給与まで違うくらいの競争条件を作ったら、たぶん一斉に本気になって走り出すでしょう。でも問題はどこに向かって走り出すかです。単純な経済競争なら利潤なのでしょうが、大学間の競争となるとどうなるか。まず何を競うのか、項目をエントリーする必要がありそうです。わたくしは、外国人と女性教員の率の高い大学にどんどんご褒美をだすのがいい、とある欧文誌のインタビューに答えたのですが。