きょうは東京の麹町という平素はほとんど関係ないところで、今回いただいた研究費の説明会がありました。ホールにはいっぱい人がいましたが、研究者の顔見知りがほとんどいないのが特徴でした。グラントの説明会だから仕方ないのでしょうが、全体的にアカデミックな雰囲気にとぼしく、不正行為をしたらどうなるのかなどと、延々と説明があったりすると、鼻白みます。質疑応答の感じからは、わたくしなどとはあまり関係のない企業、金儲け意欲の研究者がかなり多そうで、JST大丈夫かと、率直に思いました。基礎研究軽視の咎は随分時間が経って始めて分かってくるものです。ただし、わたくしと同じテーブルの人達は基礎中の基礎という感じでしたが。ひとり前からよく知っている若手のYさんがおりました。旧知のJSTの人達と、ちょっと意見交換して帰路につきました。市ヶ谷駅に行くつもりが反対方向に歩き出したらしく、すぐ気がついたのですが、面倒になって人の流れについて歩いていったら半蔵門駅に着きました。東京駅の例の店で、ギネスの生を一杯飲んで、「のぞみ」に出発直前乗りました。車内でも例の論文の作業を続けてました。
選挙たけなわです。いわゆるソープオペラというのですか、わたくしも面白そうなゴシップは人並みに頭に入りますが、あらためて国会議員は誰でもなれる、というあたりまえのことを確認しました。そういう意味で今回の選挙結果は面白い。誰だってなれるはずなのが総論で、各論的に世襲じゃなきゃ駄目、巨額の選挙費用がなければ無理だったのですが、今回は誰でもなれるという、雰囲気がかもしだされたのが面白い。演説を聞いていて、これなら私でもできると思った人達がさぞ沢山いるでしょう。
しかし、政治指導者となると、まったく別問題のような感じがします。各党のえらい人達の話を聞いてるとなかなか傑出した指導者はでにくいのだろうなとおもいました。しかし、政治家をこっぴどく批判するメディア人が出てきてしゃべると、それじゃあんたやってみたら、といいたくなるので、どうも困ったものです。
でも政界も一時よりよくなってるのだと思いました。国会議員の人相が色々あっても、今の日本人の平均の容貌に近づいてきたと思えませんか。
政治家になろうとすることがその人にとって、たいへんプラスイメージになる時代が早くやってきて欲しいものです。