明日出かけますが、大型台風の影響で行けるのかどうか、たぶん大丈夫とはみなさんの意見ですが、なにかが起きるのではないかという不安はあります。しかし、旅行代理店も大丈夫というのだからとりあえず、明日起きて関西空港にいきましょう。向こうでのネットの状態はあまりよくない場所を多いので、ブログは書けるかどうかわかりません。
今朝は不在者投票をしてきました。市役所の一角、選挙管理委員会でしたが、騒然とした雰囲気の小部屋でこんなガヤガヤしたところで仕事したら一日でいやになるくらいのうるさい状態でした。たぶん、平素は静まりかえっているのでしょう。
わたくしが職業的に高めようとしてきた能力は、誰もが認める学説をいかにして疑うかの技術を持つことにあったのでした。しかし、そのような能力があったとしても、さすがにそれを政治問題に応用して成功する可能性はまったく低いでしょう。
毎日研究上では、信ずるに値するか、それともぜんぜん信じないか、かなり短時間で判断しながら、色々な情報をスキャンしてます。信じてもいいけれど、なんら大勢に影響がない情報も多いです。また頭のどこの引き出しにも入れようがない情報も多いですね。信じない情報というのは、いちおうは興味を持っている問題なのですね。なかには信じないけれど、忘れないように、憶えるのがあります。政治的な意見とはそういうのが多いですね。わたくしの場合。
今回の選挙は、郵政民営化と年金どちらが大切か、というふうに論議が戦わされたと記憶される選挙なのかな、と思います。随分、国内的で、内向き問題ですが、でも経済的には日本は巨大ですから、外国への波及効果は相当大きいのでしょう。
でも、わたくしは、今度の選挙は「増税地ならしのための選挙」と勝手に解釈してます。郵政民営化と年金もどちらも考えていくと、近い将来にかなりの増税があるのだろうという風に、頭の回路が動いてしまうのです。前者は民営化したのだから、国債ばっかり買ってるわけにはいかないので、いよいよ国民が財政赤字の減少に協力しなさいよというふうになるだろうし、後者は年金をまともにするためには消費税大幅アップはしかたない、こう聞こえます。どっちにしても、議論してることは結局この巨大な財政赤字をどうするのか、ですよね。しかし、問題をストレートにやると、気持ちが暗くなるので、方向をすこしずらしてやってるように見えます。
わたくしは個人的には、細かい問題をごちゃごちゃ議論するのが好きなので、とらえどころのない年金問題よりは、郵政のほうが面白そうにみえます。ここにある350兆円とかいうお金をどう運営するのか、民営郵便銀行と、簡易保険がどうなるのか、いくら聞いてもよく分かりません。
年金問題は、具体像がみえません。権威といわれる某教授に、日本で現在年金をもらってない人は、65才以上の何パーセントになるのですか、と聞いたのですが、イヤそんなもん知りませんよと、の返事でした。年金も月額3万とか、5万以下の人達はどれくらいのパーセントなのでしょうか。だいたい年金なんかいらんとかっこよく(?)言える、日本人はどれくらいいるのでしょうか。
いずれにせよ、国家地方財政が大変な赤字なので、これが結局どうなるのか。
やはり大銀行の不良債権もだいたい消えそうなので、銀行の事実上無利子15年の後で、国民の肩に次ぎにずっしりと来るものを、決めるのが今回の選挙とかんがえたら、ほぼ正解にちかいのではないかは思ってます。悲観的な見方なのでしょうか。
財政が破産したら、郵便預金に貯まったお金でチャラにすると、財政赤字の半分くらいが消えるのだそうです。もちろん、そんなことしたら、庶民の虎の子も同額なくなってしまう。でも、土地や株やゴルフ会員権に投資していたお金がバブルの崩壊で消えてしまったのに比べると、国の赤字が消えるので、いいこともあるのかもしれない、などと無責任に考えてしまいます。
超真面目な岡田さんが、真面目な増税路線で年金改革、何となく無責任風な(いろいろ発言に象徴される)小泉さんが、郵政民営化であたかも増税なくして財政赤字が減るかのような議論しているのも、人柄だななどと勝手に思ってます。
新郵便銀行が経営の才に恵まれたとんでもない天才が入ってきて、いろんな外国のお金を巻き上げるような投資に成功するという、奇策中の奇策もあるのかもしれません。かつて、バブルの崩壊の時に、日本は沢山お金をどこかの国にごっそり巻き上げられたそうですが、今度は逆に巻き上げるような能力のある人達は居ないのでしょうか。