Hinxtonのサンガーセンター訪問

ケンブリッジからタクシーで20分くらいのところに、Hinxtonという小さな集落がありますが、その脇にウエルカムとラストのゲノムキャンパスがあります。ここで意欲的な研究をしているJBさんを訪問するのが今回の目的で、きのうはそこに出かけて一日過ごしてきました。
実はわたくし、ここでヒトゲノム配列を本格的に決めることが決まって、サンガーセンターという建物ができて竣工式の直前に訪問しましたから、たぶん10年ぶりなのでしょうか。集落のほうは、たった一軒あるパブのRed Lionも含めて昔とまったく同じ雰囲気でありましたが、研究センターのほうは完全な様変わりで、瀟洒な外観の建物が沢山建っていて、700人近い雇用者がいるそうでした。しかし、周辺の樹木などは見事に残されています。池には沢山のカナダギースがいました。
歴史的にも重要なはずの最初の建物はなぜかなくなっていて、いまはプレハブの大きな建物で、ゼブラフィッシュという熱帯魚の配列を決めたり多数の感染性微生物などをやはり工場的な環境でやってました。機械などが所狭しとおいてあり、一日に決まるDNA配列もすごいのですが、実際にはわずかな人数で作業は進んでるようでした。ロボットのおかげのようです。今回もJBさんとの研究上での細かい情報交換以外にはこのロボットを見たかったのですが、百聞は一見にしかずで、大変参考になりました。見てしまえばなるほど、そうかといっぺんで分かるわけでした。会社が工場の中を人に見せない理由がわかります。しかし、このサンガーセンターは利益追求的態度はいっさいとりませんから、わたくしのような人間にも所内の紹介があれば親切に見せてくれました。
来年3月にここで開催される国際会議の会場も見せてもらいました。見事なものでした。
夜は、JBさんと一緒にケンブリッジの町でレストランに行き、四方山話をしました。奥さんもご一緒でした。JBさんはスイス人なので、いろいろ話しと言うか、気持ちが容易に通じます。

写真はロスコフの時のものです。

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