いま書いてるものが無事にブログに出せるのかどうか分かりませんが、いまロンドンからナポリへの機内です。(どこも駄目で、とうとうJFPさんの自宅で繋ぐのに成功しました)
英国の景気はいいのだそうです。不動産は軒並み値上がりしているので、大学院生も、ポスドクも賃貸するよりも家を買ってしまうことが多いのだそうです。そう言う話しは、10年以上前から聞いています。何年間か住むだけでも十分にペイするとか。知人の奥さんがいうには株などの投資よりはるかに効率がよいとか。彼女も本来の家以外に何件か不動産をもっているとか。
バブルでないのですかとの質問が喉まで出かかるのですが、それだけはやめています。日本人はせっかく積み上げた富をくだらないものを買いあさって蕩尽してしまったけれど、われわれは違う、というせりふは聞きたくないからです。
しかし、景気の良さを味わっていない人が沢山いることも確かです。今朝早くカレッジの前でGatwick空港までのバスを待ってるあいだに見た人達はそのような景気とはほど遠そうでしたし、そもそもこのカレッジも格式はあるし、かつての大英帝国の面影はありますが、いまは本当にお金がないようです。建物の内部や、トイレなどに入ればすぐ分かります。日本のかなりの多くの国立大学の貧しさとおなじようなにおいをかいでしまいます。
それにケンブリッジの項でも書きましたが、公衆道徳の低下を強く感じます。カレッジの前のバス停でのベンチの有様を見ればよく分かります。
しかし、田舎はかわらずに美しいです。整然とした中に伸びやかな自然を感じます。家々も本当に気配りをしていて住む人達の心の美しさを強く感じます。
この国では、日本の景色を台無しにしている土建関係の醜い置き場と作業場それに電線、電柱も見えなくて、本当に気分のよい景色を味わうことができます。