はっきり言って,わたくしの椅子に座っている「忍」もそろそろ限界でしたが,ともあれ一年目の総会は3日間頑張って出ようと思いました。
60人程度の学術会議第2部(生命科学)に所属するメンバーがいるのですが,これにさらに連携会員なるものを決めねばならないらしいのです。全部でなんと2千人近くになるのですから,生命科学系だけでこれから600人近くの連携会員を選任するのだそうです。連携会員は会員とほぼ同じような資格をもって、学術会議に関わるのだそうです。一方で,学術会議は金欠病らしくて,そう潤沢に会議をやる資金がないのだそうです。大勢の会員と連携会員の旅費が大変なのだそうです。もっともなはなしです。払える範囲で,少ない会議の回数で結論も出さねばならないので、なかなか大変なのだそうです。電子会議でいいとも思うのですが,たぶん設備投資も大変なのでしょう。寄付ならどうかと思うのですが、たぶん貰ったことはないのではないかということでした。
わたくしは,生命科学系の連携会員600人がみな同じような能力と資格をもった人達なら,議論百出にならないかと思ったのですが,事態はそうではなく,むしろそれくらいの人数がおられないと物事が順調に進まないのだそうです。それくらい,大変なのだそうです。前期会員の方などが異口同音にそう言うのだから間違いありません。
結局、昨日の午後くらいからは、前期学術会議の会員であった人達が経験者として会議を仕切りだして,わたくしはなるほどなるほどと思うと同時に急速に興味を失いつつある自分を見いだしてるところです。今朝も会長が延々と説明をしまして,有意義ではあるものの、新会員の意見はほとんど聞けませんでした。さらに、いろいろ意見を言ってもらったら良いのにと思っていた人達の多くは、きょうあたりから会場に来てませんでした。そういう人達はいそがしいのでしょう。
でもわたくしだって忙しいのです。多分,会員のみなさん、全員忙しいのでしょう。そういう印象を持ちました。
はっきり言ってわたくしもどのくらいコミットしたものか,どうしたもんだろうという感じです。なにか一つ決めて、きちんとやろう、と思い帰路につきましたが。
ところでもう一つやる気が起きないのは,わたくしが今回出席した3日間は大学の事務当局側はわたくしの欠勤扱いで,日雇いの身分にはこの3日間の給与は出せないとの判断だそうです。成る程そうか、は思うものの,K大はわたくしを推薦したのに。たんなる研究員には兼業はあり得ないという見解なのです。月20日間の勤務日のうちの3日分の給与ですから15%カットされてはつらいかな。
学術会議の会長さんがおっしゃるには,会員は完全なボランティアでやって欲しい,ということでした。それはそれで非常に立派な方針でわたくしも大賛成です。ただ、日雇いの人間には日数をとられるボランティアはちょっときつい感じ。なお、K大では研究員には実はフレックスタイムも許されてないのです。
このはなしを他大学の会員の人に話したら,あっけにとられたような顔をして,柳田さん年俸制じゃないのですか?と聞かれました。わたくしは,逆にそれなんですか?と聞き返しました。日々雇用の年俸制,聞いたことないのですが。
このブログ新幹線で書き出して,大学に戻って書き終わり。
また元の日課に戻らねばなりません。気合いを入れ直して。
ところでノーベ賞,ピロリ菌でしたね。非常に分かりやすい話で,誰もが感心するストリーです。最後は自分でこの菌を飲み込んで胃潰瘍を人為的につくったというのも、なかなか泣かせます。わたくしくらいの年齢では70%以上が保菌者だそうです。多分,わたくしも持っている可能性が高いのでしょう。検査は内視鏡をつかうのと,呼気検査法があるそうです。一度検査やってみたいですね。