契約書のサイン

インドから来た,RM君が働きだしてました。
2年前学会であって,前途のありそうな青年に見えたので、研究室見学などもやってもらってから来てもらったわけで。奥さんはもう既に学位を取っていて、奈良先端大学院でポスドクをするために同時に来日したのですが、彼は学業や論文提出をすませたのですが,その後わたくしには説明を聞いてもわからない理由でしばらく学位の無い状態が続くので,そうなら早めにきて研究を始めなさいというわけです。

さきほど彼の周辺に人垣ができてるので、なにかなと思って聞くと、就労条件契約書なるものにサインをしなさいと言って書類がきたらしい。それが日本語、翻訳も何も無く,外国人にはまったくわからないものです。事務局はかれが外国人とよくわかっていて、これにサインをしろというのが、いかにも大学らしいです。こういうところには,国際性などはかけらもありません。
しかたなく、口頭で翻訳してあげて,サインして大丈夫と言っておきました。しかし,彼はたぶん就業条件はほとんど理解しなかったでしょう。事務の専門家がきちんと説明すべきなのです。でもそういう人はいないのです。大学には。
この程度のことで驚いたり怒ったりしてはいけません、と彼には言っておきました。その点,沖縄の方は事務には英語をしゃべる人が相当いるので,懇切丁寧に就業条件を説明してます。安心してサインもできるし,条件もよく理解するので、やる気も湧くものです。

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