わたくしの旅行は講演や研究会,学会に参加することが大半ですが,基本的に招待状が来たもののみ出かけるくことにしていました。
しかし,現役教授を辞めてからはそれでいいのかな、と考えることが多くなりました。
今回のヨーロッパ旅行のあとで、向こうで出会った一人のポスドクの人がメールを寄越して,彼女の所属する大学の研究科でポスドクのassociationがあるのだが、そこの招待を受けてくれないか,特別な研究者しか呼ばないので,ぜひ来てもらえないかという、趣旨でした。
それは、名誉なことなので、都合がつくときにぜひいきますと昨日返事しました。
こんなエピソードを書いたのも,わたくしも教授時代にはどうもお高くとまっていたけれど,若い人を自分でリクルートするようになった以上,若い研究者にできるだけ身近な存在として接しなければいけない、と思ったのでした。そうでないと、人材が枯渇するでしょう。
これまでにも、学生の人気投票で選ばれたのでぜひ来て欲しいと言われたことは、何度かありましたが,昨年の西のK大での学生さん自身の招待以外は、そこの偉い教授からの伝言のような形をとった招待だったので,今回のは例外的なケースでした。
今回はポスドク募集ということは頭にあったのですが,はっきり募集と言ったのは一カ所だけであとは、できるだけ学生,ポスドクフレンドリーという態度で接していました。そういう効果があったのかもしれません。ぜひ来たいという人が出てくるのを待つことにしたいとは思ってますが。
それに、招待状が来たものだけでかけるという態度ではいけないかなとも思い出してます。
自発的に、旅行計画を立て,良さそうな若者がいそうなところへ行って,講演やセミナーをやらせてもらわないといけないような気がしてきました。
研究者の出会い,大切ですが、いままでは受け身でしたが,これからは自らもとめて、野球や相撲のスカウトのような役割を自分でもしないといけないのかもしれません。