古本まつり始まる

うららかな気持ちの良い日でした。知恩寺境内での古本まつりがきょうから始まりました。昼過ぎに,ひやかしに見に行きました。高齢者も多いが若い人も多い。しかし、やはり真面目そうな人達ばかりで、おばちゃんが多くて二ギヤかをとおりこしている手作り市とはおおちがいです。人はそこそこ多いのに静かな境内で,本堂でお坊さんが説教しているのまで聞こえてきます。
雪隠と紙で書いた矢印付きの案内に、その奥ゆかしさに感心しました。
でも,やはりこれでは心もとないと思ったのか,数メートル先にトイレと書いたのもありました。本を立ち読みしてると,急にもよおしてくることたしかにあります。

日本の工芸別巻琉球(淡交新社 昭和41年)をまず一冊購入。ちょっと読んでみたい内容でした。
次に、大博物学者ー南方熊楠の生涯(平野威馬雄、1982年初版)を買う。面白そう。このかたは、平野レミさんのお父さんですね。料理でもお鍋かなにかでも有名ですね。ご主人は和田誠ですね,よく見たらこの本の装丁をしてました。
この辺りで,ぶらぶら歩きを進めてコーヒーでも飲んで,ラボに戻ろうと思いましたら,一軒(といってもテントですが)で、朝永振一郎の著作集(みすず書房、1981年発行)の一冊鳥獣戯画があり、しばらく眺めてこれも買おうと思い,やおら代金を払おうと思いましたら,おじさんがいやこれは全部あるので,一冊は売れないと言われました。
ああ,他にも何冊かあったなでもこれしか目に入らなかったのでしたが。
おじさん曰く,うんと安くしとくよ。いくら?○○○○円ということで,宙をにらんで,しばらく考えましたが,まあいいか、と全册(15冊)を買ってしまいました。
よけいな衝動買いかもしれませんが,でもまあ朝永博士は,わたくしが学生時代には神様のように偉く思えたかただし、書いたものは親しみ持てるし,比良山麓の屋根裏部屋においておけば、たまにはちらちら見るでしょう。

珈琲屋では、カウンターにいた70代半ばと見かけたナウい格好のおばさんに、あんさんこれどこでこうた、古本市かと聞かれました。ちょっとお相手したら,バッグの中身まで見せるはめにおちいりました。

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