高橋尚子さんの熱弁

途中から東京マラソンを見ました。もちろんテレビではありますが。
Qちゃんこと高橋さんかっこよかったです。
スポーツの中で1人の選手にカメラが克明に長時間張りついて映像をとるのはマラソンがいちばんかもしれません。ズームアップした、カメラに負けるどころか、カメラを従えた快走でした。
英語で、クール、その言葉がぴったりくるかっこ良さでした。なんともご本人にとって痛快な走りだったに違いありません。この方は、もちろん国民的な人気のあるかたですが、人気ばかりでなく、深い尊敬を今回のレースでかちえました。存在感のランクがまた上がったと思います。まだまだランクが上がりそうな気がします。北京を目指して、やっていって欲しい、わたくしもこれからは無数のファンの1人として応援したいです。ファイテンももう長年つけてます。
世界中で高橋さんの人生を自分になぞらえて考えているひとは多数いるでしょう。オリンピックのゴールドメダリストがその後に、不運、逆境という二語がふさわしくなったのは希有のことです。
それが、胸のすくようなレースでそれらをはねのけたのだから本当に、すばらしい。
レース後、高橋さんは熱弁を奮いました。スポーツ選手で、これも珍しいことです。自分が恵まれてない、もしくは下り坂にあるとおもっている不遇、高年者に彼女が呼びかけたのは、すごい、と正直思いました。
彼女は日本人のアスリートの枠をもうはるかにはみ出して、人類的な価値感で走る、偉大という言葉が似合うスポーツ選手になったのだなと思いました。走り終わった後で、観客に手を挙げた後で、深々とお辞儀をしたのを見ました。彼女が同じ日本人であることに、わたくしたち日本人は真の誇りをもてると思いました。

宮里藍さん、今日も優勝しました。このかたも将来が心から期待できる大変な大器のようです。最初出てきた時にこんな元気が良くて感じの良い高校生がまだ沖縄にはいるのだと、感心したものです。それが、いまではあまりに堂々としていて、大抵の日本女子ゴルファーはなんだか位負けしそうです。それに人気がすごい。日本人は、やはり分かるのですね、宮里藍さんがなにかとんでもないことをしでかしてくれるのはないか、という期待感をみんな持ってるのでしょう。高橋尚子さんがシドニーオリンピックで勝つに違いないと、多くの日本人が期待してたように、宮里さんにも期待感が集中してます。ご本人もその重圧をかんじてながら、応答はしっかり正面からしてるのは本当に偉い。真に器の大きさを感じます。相撲の朝青龍のように重圧が大きければ、ますます力が出てくるタイプなのでしょう。
あと、15才の浅田嬢がフィギュアスケートワールドカップで優勝というニュースが今日はありました。若すぎて、オリンピックには出られないのだとか。何かが、日本のどこかで変わってきてます。つまり女性がすごい、世界のひのき舞台にどんどんでていける。浅田嬢はあんまりあっさりしているので、拍子抜けしましたが。

高橋さんの小出監督、宮里さんのお父さん、こういう人達がかれらの才能を引き出したのでしょうね。スポーツと学問はだいぶ違うのでしょうが、それでも学校の先生よりはたぶん親とか、一対一でコーチする人との出会いが決定的なのでしょう。そういえばかつて在籍したYさんは、お父さんに徹底的に勉強を仕込まれたと、言ってました。

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