理科大好きでも科学者イヤ (asahi.com)

asahi.comを見たら気になる記事が出ていました。

神戸大の小川正賢教授(科学教育)による日本の中学3年生560人の調査によると、理科が面白いと思う中学生はそこそこいるのだが,そういう中学生のなかでも科学者になるのはいやだというのが、女子81%、男子56%だといいます。
日本の子どもは、科学者について、マニアックで暗いイメージを持っている傾向が強かったのだそうです。
小川教授は「科学者が身の回りで普通に生活している現実味のある存在として見えていないからではないか」と話している、とこの記事は結んでましたが,ほんとにそうなのでしょうか。

わたくし、ある程度この中学生たちが考えているのは,真実だと思います。はっきり言うと,科学者を志望する子供にもそういうタイプがいまは多いのではないでしょうか。周辺でそういう生徒を見て、嫌気がさしてるのではないでしょうか。おたくタイプの科学者志望者が増えているのでしょう。昔も,そういう人達はかなりいましたが,そうでない人達もたくさんいたんですが,いまは明るくて社交的で,融通がききそうな,科学者志望者は稀なのでしょう。

この20年くらいの京大理学部での学生タイプの変遷をみていた経験でいいえば、いまやみかけ暗くてマニアック、そのものズバリの感じが,多数派になりつつあるのではないか、正直にいえばそんな感じです。さらにこわいことに,先生もそんな感じが多数派になりつつあるような感じがします。ここで大事なことは、「みかけ」という形容がついていることです。でも、人の評価は「見かけ」で大半が決まりますからね。

なぜそうなったのか、もちろん受験の問題です。受験に至る教育と選抜で,おおらかな感じを維持する生徒たちの科学者志望が,ほとんどなくなってきたいるからでしょう。戦後、60年長かったから,高い青空にあるような世界として,憧れていた科学者の世界がいつのまにやら、偏差値の異常に高い人達が独占するような暗い世界になってしまったのでしょう。

わたくしは、科学者は誰でもなれる,なろうと思いたった人なら誰でもなれる,こういう国だったらいいなあ、といつも思ってます。

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