yomiuri on lineによると、米国の研究者ロバート・ランザ博士(米アドバンスト・セル・テクノロジー社副社長)が韓国のファン・ウソク教授らが今年の夏に発表した世界初のクローン犬の論文について少なくとも3、4か所に疑惑があるとの証拠を得ていることを読売新聞記者に明らかにしたということです。
ウソク教授が胚を分割して双子や多胎児を作り出す技術の専門家であったことからもクローンを偽装することが可能だといってるそうです。
偽装かどうかを検証するるには、ミトコンドリアのDNAを分析する必要があり、同博士は、もとの犬とクローン犬の比較分析を求めていると、記事にあります。体細胞の核だけを移植しているのなら、ミトコンドリアDNAは細胞質にのみあるので、もともとの犬と同じはずです。つまり、ミトコンドリアはもとの犬のDNA、核はクローンを作るに必要な核を提供した犬のもののはずだということなのでしょう。
この疑惑がもしも本当にあたって、この犬も偽装であるなら、たいへんなことでしょう。
稀代の連続捏造ということになってしまいます。
もう少し、決着がつくには時間がかかるでしょうが、韓国内部だけでなく、米国や欧米を中心にこの疑惑は検証されているようです。
なんだかとてもイヤな感じがしてます。
日本の専門家の意見もききたいのですが、公のものはあまり見あたりません。評論家のY氏はかなり同情的とかいう、記事を見た記憶もありますが。日本の専門家のあいだでは、このウソク教授グループの仕事の評価について、表にはでないものの、全般的に批判的だったと聞いた記憶はあります。しかし、どの部分がそうだったのかはわたくしは知りません。
昨日は、ながく書きましたので、きょうはここまでにします。