Think globally, act locally 考えは地球規模で、行動は局地で

今朝、通勤時に見ていたNHK趣味の園芸1月号に、ジャーナリストで宇宙飛行士であった、秋山豊寛さんのインタビュー記事が出ていまして、そのなかにThink globally, act locallyというRene Dubosの言葉を見つけました。いい言葉ですね。わたくしも、気がつかずに、おなじことをずっと考え続けてきたような気がします。
秋山さん、いま農家をやっているのですね。
かれは、宇宙400kmから地球をみたときに、地球の存在そのものに圧倒されたのと、青い地球の大気が実は非常に薄いものだと悟ったのでした。
つまり地球の直径は1万3千キロもありますが、大気の層はわずかに20−30kmしかない、そのリンゴの皮より薄い大気層が青色に輝いている。これを見て、秋山さんは深甚な感動と50億人の地球人の中で243番目に宇宙から地球を見た人間として、強い使命感というのか、責任感を感じて宇宙船を下りたあともなにかをせねばならぬと考え続けたというのです。
その答えが、農家になって、その現場から発信続けようと決意したのですね。阿武隈山地で、5反の山林と5反の水田、畑を持って、なにが豊かな生活かを追求しているのですね。
ほんと、素晴らしいですね。この方、むかしよくテレビに出ていましたから顔も覚えてますが、いまやほんとに農家の顔、土と自然に親しんで、そのうえ深い風格を感じさせる風貌でした。興味のあるかたはインタビューを読んで頂くとして、彼が言いたいことが末尾にありました。

人がかかわってつくる里山の風景がずっと変わらないことが、21世紀の基本的な生き方になればいいとおもうんです。

本当に同感です。わたくしは週末農家的生活をしているのですが、個々の人がおなじようなことをやれば日本はほんとうに素晴らしい国になるとおもうのです。
秋山さん、履歴を見ると42年うまれ、わたくしとほぼ同世代で、大学が国際基督教大と見て、うなずけるものがありました。
こういう貴重な存在のかたが、だんだん深くてひろい影響を及ぼして欲しいな、と強く思いました。

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