若手研究者の活躍の促進

けさは暖かい日でしたが、日中はどんよりしてもう一つでした。
朝は湖西線が20分もかなりひどく遅れました。プラットフォームに上がったら、時間が一本前の遅れた電車のドアが丁度閉まったところだったので、後で分かってガクッと来ました。毎日3−10分の恒常的な遅れが続くのを経験してると、そのうち大事故がまた起きるのではないかと不安になります。本線が5分遅れると、支線の電車がそれを待ち合わせるので、遅れが拡がって伝播する、この連絡法は信じられません。湖西線は15分に一本電車が通るので、なぜそんな待ち合わせかたをするのか、現場をしらない管理職が決めてるのでしょう。
例の石垣カフェの石垣の脇でとうとう工事が始まりました。百万遍交差点から直接構内への入口が出来るのでしょう。完成すれば若い人達のあの頑張った抵抗が非常に意味があったことがわかるようになると期待しています。
さいきん、やっと理髪店が安定してきました。ただ、野球の話しをだいぶ聞かせられるのですが、わたくしもそれほど嫌いじゃないし、腕もわるくなさそうで、定着しそうです。
なんとなく、わたくしの職業が分かるらしくて、「先生」とよばれます。やめてというのも面倒なのでそのままにしています。

若手研究者の活躍の促進というのが例の答申の「システム改革」というところでうたわれてます。女性研究者の活躍の促進と優れた外国人を惹きつけるというのと、セットになってます。さらに子供達などへの、人材裾野の拡大とも書かれています。

もちろんたいへん結構ですが、「すぐれた若手に自立した研究機会を与える仕組みの導入、若手対象の競争的資金拡充」とあるだけで、具体的なイメージはちょっとわきにくいのですね。

どういう仕組みがいいのでしょう。わたくしの意見を書かしてもらうと、
1 研究機関は若手研究者を引き受けると手を挙げる。
2 そこに応募者がアプローチして、業績、人物などを審査してもらう。
3 OKが出た応募者は若手研究費に応募する。
4 それに当たると、若手研究費にはその応募者の給与がついている。また最小限不可欠の研究費と二人程度のポスドク、技術補助者もしくは大学院生への給与がついている。
5 研究機関は結局、研究スペースと光熱費や電気代などを負担する。場合によっては研究費に間接経費なるものをつけて、そのような経費を払える仕組みにする。

この未来的な研究費システムはわたくしのアイデアではなく、色んな欧米国で試用されかなりよい結果が出ているものです。期間は5年で、更新可能です。この更新可能と言うところが大切で、そうでないとシステムがうまく運用出来ません。行政の連続性が不可欠となります。

この制度の良さそうな面は、まず色々な大学が手を挙げれば、競争的研究資金の獲得レースに参加できる。大学の工夫で、応募者に魅力をいろいろアピールできるでしょう。
いま既にある淀んだ部分を打破するには、外部から人を入れる必要があるが、このような方法は、そのような方向付けに対しての研究機関の意欲を判定できるし、またその研究機関の外部から見た魅力も自己判定できるはずです。

審査が複数段階あるので、よい候補者を集めやすい。お手盛りは極めて困難なはず。
それに政府側(研究費を出す側)の一方的な方向付けでなく、研究機関の応募者の研究分野や研究能力への判断も入るので、その三者間の相互作用が、風穴を両方の組織に開けることになるかもしれません。

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