捏造論文に甘い大阪大学

きょうは、いろいろ忙しい仕事がおおいのですが、昨日の大阪大学医学部での捏造論文問題について、下村、竹田二教授に対する停職処分(二週間と一ヶ月)の記事が今朝出ていましたので、短く感想を書いておきたいと思うのです。

阪大当局の今回の対応は致命的エラーと言わざるを得ません。時間をかけてわたくしの論旨を述べなければいけないのですが、結論だけ言うとそうなります。

これで、阪大は捏造論文公表について、甘い大学との評価がでることでしょう。これだけの大々的な捏造論文を出して、この程度での軽い処分なら、今後捏造者がまず減ることはないだろうと思います。
これでは、捏造論文を減らすために、内部の自浄が期待できないのなら、外部から影響を与えることが可能な機関に対応するように呼びかけることが必要でしょう。
貴重な税金を使って研究費を出す側が、このような態度の大学には鉄槌をおろすべきだとわたくしは思います。
毎日すこしずつ触れている、「答申」では倫理的、社会的課題への責任ある取り組みとあります。科学技術に関する説明責任と情報発信の強化とあります。
つまり、このような大学でおきたことを、恥ずかしいみっともない、不利、損をする、という発想で学内に箝口令を引くとか、いっさいの社会的発言をするなとか、信じられないような組織防衛をするこのような大学が国民から支持されるはずもありません。
このようなことをやっている大学に対しては、外部介入がなければ改善がのぞめないとしたら、なんと情けなく恥ずかしいことでしょうか。

わたくしの知る大阪大学の尊敬する人達は、いったいどのような思いを持って、このような大学当局の処分を受け止めているのでしょう。

この処分発表が大阪大学における真の意味での自浄的現象のおきる出発点とわたくしは期待したいです。
この一連の出来事のいちばんの問題点は関係研究者によるくわしい説明、弁明がないことです。いわゆる説明責任がまったく果たされてないのです。
公にされている弁明や事実だけをつなげると、信じられないような構図が浮かび上がってくるのです。

今日は、時間がないので、この大阪大学の捏造論文についての、わたくしの考えをおいおい何回かに分けて詳しく述べていきたいと思います。

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