やはり最後は女性頼みの日本

きのう夜遅く大津の自宅の方に戻りました。door to door6時間のうち、タクシーでのセンターから空港までの1時間が肉体的にいちばん疲れることに気がつきました。沖縄のタクシーはあまりいい車でないしそれに道路も良くないからでしょう。それから、伊丹の場合だと、京都行きのバスに乗るか、JR新大阪までのバスに乗るか、決めるのが心理的にうっとおしい、ことにも気がつきました。

みなさんお待ちかねの女子フィギュア、わたくしもしっかり見ました。年をとるとよいことは何も努力しないで、朝はやく目が覚めることです。居間に行って、テレビを付けたら、ちょうど安藤美姫選手のひとり前の選手でしたでした。
見映えに華があって、一番人気があるようですが、4回転4回転と騒がれて、かわいそうな感じです。5回くらい転んだので、見てるのがつらかったです。さいごは観衆からは励ましの拍手も出ていました。だからいいのかな、とも思ったりしました。でも、なんだか神風特攻の若者を見ているみたいで、どうも日本文化には、若者をそういうところに追い込む良くない面があるな、と思いました。特に、彼女がこの経験を楽しみましたと、けなげに言うのでますますそう感じた次第です。

米国のコーエンさん二度も転んで、後半かなり巻き返したように見えましたが、かなりひどい点かと思ったら、意外にいい点でした。

それでとうとう、荒川静香選手の登場でした。テレビをみた誰もが思ったでしょうが、優雅、優美でなめらか、美しくて強い、素晴らしい演技でした。身長も166センチもあるとかで、見映えもすごくいいので、世界中の男性がため息をついたことは間違いありません。たぶん女性もでしょうが。英語のあだ名がクールビューティとか、たぶんはにかみというか恥ずかしがりのひとだったのでしょう。子供の時に優勝すると朝礼で褒められて高い壇にあがるのがいやでわざと負けたことが何度もあったとか、いうエピソードをネットでのニュースで知りました。
それから、村主選手惜しかったですね、日本の女性には村主選手の方が好きな人は多いような気がします。感情と情緒がはっきり表に出て、涙もろそうなので、人気のあることがよく分かります。彼女は終わった後で、すぐこれからのことを言いましたので、選手生活続行なのですね。
最後のロシアの選手、ヨーロッパで圧倒的に人気があるとか、闘病の話しなどを聞くと、人間性も深いものがあるかたで、よく分かります。転んだりしましたし、わたくしにはよく分かりませんが、いつもの彼女の演技ではなかったのだそうです。重圧がすごかったのでしょうか。

わたくし、自分が贔屓なので言うわけではありませんが、荒川選手がインタビューかなにかで答えてるのを1週間前に聞いて、その自己分析の明晰さにほとほと感嘆したものでした。24才で、これだけびしっと自分が分かっているのだ、凄いものだとおもいました。世界の頂点に行く人はやはり他とはぜんぜん違います。
やはり日本は、最後は女性頼みですね。上から下、津々浦々まで。
この金メダル、これひとつでおつりが出るくらいの価値があったのではないでしょうか。

わたくしがほんとに感動したのは、メダル授与式の時に、荒川選手が国家君が代を歌っていたことでした。それがJ1サッカー代表選手のあのいい加減な口の開け方でなく、小さな声だとは思いますが、しっかりとはっきりと口を開けて歌っていたのです。
あれはなんども放映して貰いたいものです。アジアで最初のフィギュア優勝選手になりアジアだけでなく世界中のアイドルになりうる資格は十二分にあると思いました。

それともうひとつ、今回の冬期オリンピックの成績が芳しくないひとつの理由はかつて冬期スポーツを強力にバックアップしていた、雪印とか西武、国土などが色々な問題で姿を消していることも無関係でないと思います。
荒川選手がプリンスホテル所属ということなので、かつての堤氏のいい意味での影響があったことがここで効いてきたともいえます。
スポーツにはやはりパトロンがいるのでしょう。そういう点も、忘れていけないことのようにおもいます。冬期スポーツはファン層が薄い割にお金もすごくかかるようですし。支えていた誰かが退場すると、その後に大きな空白が出来ることがあるという、ことです。

話は違いますが、民主党のひどさ加減にあきれています。ちょっと形容できないくらいひどいと思いました。

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