きょうは田植えが目の前の田んぼでありました。日曜なので一家総出でやっています。でも早いもので、午後3時頃には終わってしまいました。整然と苗が並んでいます。
わたくしのほうは、忙しく、耕して、いろいろ植え付けをしました。
それと雑草取りが大変でした。昨日の大雨で土がゆるんでいるので、すぐ抜けるのですが、雑草の量が多いので、腰が痛くなります。
妻がいうには朝牛乳を買いに行ったら、途中でまるまると肥えた猿4匹に会ったとか。
市の方では、射殺許可を取ったらしいのですが、いまだに一匹も射殺をしてないとか。檻に入れて飼育する方針に変えたとか。事情がわかりませんが、たぶん射殺をするハンターがいないのでしょう。熊のほうは射殺をするハンターが沢山いても、猿はいないようです。熊がどんどん減っているのではないかという、警告の記事を見ました。
サッカーのことは考えないようにしています。結局この4年間何も進歩してないのではないかという、疑念が強くあります。でもジーコ監督をとりあえず信じる以外にありません。
さて、韓国での論文捏造事件もだいたいはっきりしたかたちをとってきたようです。
朝鮮日報(日本語版)は「論文ねつ造事件を教訓とするため」と題した社説の中で厳しくメディアも含めた責任も問いつつ、以下のように結論しています。
韓国の科学界に大きな衝撃を与えたこの大事件は、手っ取り早く成果を上げて注目を浴びようとする興行主義的な姿勢と、科学の成果を冷徹に検証するシステムの不在によって引き起こってしまったものだ。黄禹錫事件から得るべき最大の教訓は、科学研究とは一歩一歩慎重に進められるべきもので、決して短期間にめまぐるしい成果を得られるものではないということに尽きる。
この結論は、しごくまっとうなものと思います。
その社説の中で、朝鮮日報は以下のように述べてます。
黄教授の科学詐欺の数々が長期間に渡ってまかり通ってきた原因の1つには、研究室内の硬直した上下関係にある。研究員の学位取得と就職が指導教授の意向に左右されるためだ。黄教授が「どうせ写真を撮れば皆同じ形なのだから、2個を12個に増やせ」と指示すると、研究員らはそれに従った。
2 つ目は、研究倫理の検証にあたる機関倫理委員会(IRB)の活動が、昼休みに集まり食事をしながら5~10件を審理するような軽率なものだったということ。IRBには黄教授チームの共同研究者や黄教授が指名した人も含まれていたので、そもそも審査として機能するはずもなかった。
そうして、黄禹錫(ファン・ウソク)前ソウル大教授のヒト胚性幹細胞(ES細胞)論文ねつ造事件を捜査していた検察が、2005年のサイエンス掲載論文において、幹細胞はキム・ソンジョン研究員がミズメディ病院の受精卵幹細胞を黄教授チームの幹細胞の塊に混ぜて作ったものだったと発表したと述べてます。黄教授はこの幹細胞が本物だと信じると同時に、DNA分析や免疫適合性実験などのデータを改ざんし、研究成果をねつ造したということになる、書いてありました。詳しいことは分かりませんが、教授が完全に指導して捏造した部分と、あうんの呼吸で教授が満足するようなデータを作り上げる研究員もいたようです。
さらに教授の金銭面での乱脈というか深刻なルーズさも取り上げてます。
日本の科学がこのようなものに、無縁かどうかですが、そんなことはないと思います。根本的な体質にはかなり類似したものがありうるので、気をつけないと、このようなスケールの大きな「科学詐欺事件」も起こりうるでしょう。ここまで喧伝されなくとも、似たようなことが、現実に日本国内でも起こっているのです。
ブログの性質上、わたくしも公開出来ない類の知識が色々あるのですが、捏造論文はどの程度、発見されているか、悲観的な見方もできるようです。
また科学者のなかにあきらかに道徳観が異なる人達が増えてます。
昔は例外的だった人達が、いまはありふれた人達になっています。
一つ例を挙げると、引用すべき論文を意図的に引用しない、不正直な研究者は非常に増えています。レビューアー(論文査読者)が気がつかなければ、まったく新しい発見として、既に知られている事実を有名ジャーナルに発表する研究者は日本人でも残念ながら、増えてると思います。さらに論文として発表していなければ、どんどん同じ実験をして、早い者勝ちで論文を書いてしまう研究者も日本では増えています。
このような、殺伐とした雰囲気が、より深刻な捏造データを含む論文が生まれてくる温床になっている気がします。