百に一つのチャンス

世の中はやはりワールドカップでドイツにいく日本サッカーチームの話題がいちばんのようです。わたくしも便乗して。話題にしてみたいです。
日本がワールドカップで優勝する可能性は1パーセント程度のようです。でも、ゼロではなく、また千分の一でもなく、百分の1とはかなりいいじゃないですか。
もちろんこれは予想というか下馬評なのでどこまで意味がある数値かは疑問ですが。

ただ、世の中では日本が一次リーグを突破することばかりが話題になっていて、まるで一次リーグを突破すれば目標達成かのようにいわれてますが、これはある種の情報操作でしょう。そんな一次リーグ突破が目標なんて誰がいってるのでしょう。
選手もそしてもちろん神様ジーコ監督もとうぜん優勝を目標に頑張っているとわたくしは信じています。
世間的というかマスコミとのこのギャップはどうして起きたのでしょうか。
一次リーグ突破の可能性は50%だそうです。これもどこまで意味があるか疑問ですが、確率としては優勝の可能性より50倍あるのだったら、だれでもこちらにまず関心が向かうのは当然でしょう。
しかし、一次リーグ突破と優勝目標では試合のしかたが異なるものなのでしょうか。
たぶん異なると思うのです。優勝を目指すのなら、まず負けないことがいちばん大切でしょう。負けてしまったらその可能性は一挙にしぼむのではないでしょうか。一次リーグ突破だって初戦の豪州に負けたらおしまいなのは分かってますが、しかし優勝とはもちろん大それた目標ですから、とりあえず絶対に負けないゲームをやりじわじわと大志に向かっていく、これが1%の可能性の追求ではないですか。
しかし、50%の可能性の追求となると、勝たなければいけないと思うような気がするのです。サッカーにど素人の人間がこんなことを言ってもむなしいような気がするのですが、しかし50%の勝機をものにするためにはどうするか、やはり第一戦かならず勝とうと思うような気がします。
しかし、優勝を狙うのなら、豪州、クロアチア、ブラジルどのチームにも絶対負けない、こういう感覚が必要なのだと思いたいのです。
1%をゲットするには運が絶対必要です。たぶん、運が三回くらいやってこないと駄目でしょう。幸運それも極めつきの幸運がいつか来るかもしれない、そのためには残ってなければいけないので、一次リーグで三戦目までちゃんと機会が残ってることが絶対必要です。そのためには、−−−また繰り返しになりますからやめときますが、粘り強いゲームをやって欲しいな、こう思ったりするのです。
ですから、この1%の優勝を目指したゲームをしていくのなら、どんな試合でも不運に見舞われて負けたらしかたがない、こう思うのです。勝率50%に賭けて無様に負けてしまったら、ほんとにかなわないです。一次リーグの結果ではなく、優勝へのたたかう姿を見たいと思うのです。そういう点で中田、中村への期待は当然ですが、やはり三都州とか柳沢のような選手に負けない日本のゲームの期待がかかってしまうのです。

研究でもやはり百分の1に向かうタイプのものが当然あります。でもなかなかそれはやりがたいです。しかし、わたくしは、50%の確率のものに向かってかっかとなって燃えて研究するというのは不可能です。自分の性格としては退屈というかまったくやる気が湧いてきません。
だいたい気分的には十分の一くらいの可能性を追求する研究の積み重ねを行いたいと自分としては思ってます。研究の結果が予想通り、だれかの学説の通りだったらかなりがっかりします。
勝負と学問はまったく違うのですから、こういう話題の展開は意味があるとは思いません。でもまあ、選手の気分というかそういうものをおしはかってみたのでした。ストレートな願望をなかなか口に出せない点では、サッカーの勝敗も研究の帰結も同じでしょう。
勝機50%のものに全国民があまりこだわるのは良くないとおもったりします。やはり1%が優勝の可能性なら、あくまでもそれを目指す応援をしましょう。

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