とうとうJR東日本が英断をおろしました。
新幹線、特急すべて禁煙車にするという決定をおろしたと新聞で見ました。理由は受動喫煙がどうにも避けようがないとのこと。つまり車掌さんや車内販売のかたがたの受動喫煙にたいする不満は非常に高いと思われます。見方によれば劣悪な労働環境といえます。
新幹線にのって車内販売の女性がわたくしの傍を通ると、たばこの匂いが随分することがあります。わたくしは勘違いして彼女たちが喫煙をしているのかと思ったことすらありますが、それくらい衣服にまでしみ通るくらい、受動喫煙状態はひどいと思われました。換気がよくないので、しかたないでしょう。飛行機ではとうの昔に10時間以上でも禁煙になってるのですから、これも当然の時代の流れでしょう。
あと二日でワールドカップです。今日本屋で、雑誌を買って、テレビ放映の時間や各チームの特徴などを一覧して知識を蓄えようと思ってます。妻にも、ビデオをとる必要があるかもしれないので、テープを買って欲しいと頼みました。うちのテレビはかなりの廉価品ですが、ビデオ録画できるようになっています。
灘高校というところはわたくしが高校の頃から既に東大進学がすごいところという印象はありました。当時の東京ではまだ公立、国立がつよく、私学はもうひとつという印象でしたが、灘高はなんかやたらに受験がつよいところと印象で、特に東大では法学部入学が多かったようで、友人から凄い出来るし、大蔵省でも入れそうだ、などという評判を聞いたことがありました。
しかし、そうじてわたくしが男女共学の都立高校出身ということもあり、男子系私学にはシニカルな態度を取ることがありました。わたくしのラボの出身者にもその点だけで不当にわたくしにいじめられたとおもう大学院生も居たかもしれません。考えてみると、当研究室では灘高出身者は一人だけでしたが、関西、東海地方の有名男子系私学は全部来ていたと思います。九州のもおりました。しかしその中でもわたくしの頭の中では灘高は特別という感じがあったのは、割合権力志向が強いという先入観があったからかもしれません。誤解かもしれませんが。
ただ、遠藤周作と中島らもという出身者がいたおかげでそういう側面はわたくしの頭の中ではほとんど毒消しされています。この二人には随分楽しませてもらいましたから。
ただ、京大に来た当初、別のラボの飲み会で元気のいい大阪人院生に「灘高生というのはどういうひとたち?」と聞いたら、かれが笑いながら、野球のバットをばっと振って玉が当たったら、三塁に向かって走るようなひとですよ」といっていたのを印象深く思い出します。ただ念のために言うと、当研究室の灘高出身者のT君はそういう人物でもなく、また大志はあるかもしれませんが、権力志向ではまったくないようです。もちろん卒業生をひとからげにして言うのは良くないことです。
とりとめもない事を書いてる時間が無いのですが、この村上さんの失敗を灘高の先生がひとごとのようにコメントしているのを聞いてそれはどうなのだろうかと思いました。灘高出身者の一つの典型的タイプで、ものすごく能力もあり、それで成功してそのあとで社会的に失墜したのですから、学校教育をする側は、なにか深く考える必要があるのではないでしょうか。成績は中くらいでしたなどといコメントを聞くとがっかりします。男子のみ6年間の一貫教育をしたプロダクトなのですから、もうすこし違った発言を社会にして欲しいですね。それから、阪大での捏造論文でいま二教授を名誉毀損で告訴しているかたも灘高の出身者と聞いたことがあります。この若いひとが書いたがんの本は非常によく読まれたようですから、相当な能力を持っていることは間違いありません。この人についてもかつての先生はやは人ごとのようなコメントしかしないのでしょうか。それが、校風ならそれなりにrespectableと思わざるをえませんが。
わたくしは、いま名古屋地区でも作ろうとしている6年の一貫教育は均一に優秀な卒業を生みだすのなら、日本の将来に取ってほんとうにメリットがあるのだろうかと思っています。難関大学医学部の学生の出身校を聞いたら、安心するよりは暗然としてしまいます。どうしてこう均一に優秀な若者を産んでしまうのか、受験教育で連動してしまうのでしょうか。日本の将来を考えるうえで大切な問題と思っています。
米国のトップ大学の学部では同一高校から一人しか入学生を取らないと聞いたことがあります。そういう方法でもとらないと、いけなくなってきたのではないでしょうか。