きのうはひとりずつ、またみなさんの研究のはなしを聞きました。沖縄での研究はわたくしのみるところ、うまくいきすぎるくらいいっています。収穫期は大変そうだなといまから早々に心配してます。
夜は、みんなでフランス料理の店に行きました。いい店でした。店を囲む木々も店内のインテリアも雰囲気がよく、気に入りました。T君が結婚したことをお披露目するのにもいい機会でした。新婦と一緒で、幸せそうな二人でした。
一昨日のオーストラリア戦、ネットで見ると、エジプト人の審判が日本の取った一点は誤審だったとオーストラリアの選手に試合中にみずから告白、謝罪したとか。試合後は、日本が負けて良かったとオーストラリア関係者に言ったとか。本当かどうか知りませんが、ありそうな話しで、なるほどと思いました。というのは、わたくしも後半審判が異常なくらいオーストラリアの反則を見逃しているので、おかしいと思っていたのです。そんな風におもっていたのなら、この審判の片寄りはよく分かると思うのでした。しかしこういう情報がオーストラリア側から出て、日本発信が何もないのは、相変わらずの事だなとはおもいますが。
しかし、それが本当ならば、あの戦いの主人公のひとりは、困惑、混乱したエジプト人の審判だったのでした。誤審して、日本に試合の後半は不利になるように心理的にやっていたなんて、童話の味付けには、きつすぎる味付けかもしれませんが、時がたてば,話しに深みがでるでしょう。日本選手にとって、誤審が無かった方がよかったのに、という童話のあらたな残酷さが出てくるような気がします。同じ事が、今朝さっき見た琉球新報の金口木舌氏のエッセーにも書いてありました。
韓国はしっかり2−1で勝ったようです。
それで思い出しました。
韓国の釜山でのホテルでの食堂にあった4枚の絵の童話でした。
海のなかの竜宮城では、王様が重い病気にかかっていました。
海の中の医師は、絵を描いてこの動物が王様の病気を治せるとみんなに示しました。その絵には、うさぎの絵が描いてありました。
そのうさぎを見つけて、竜宮城に連れてくる役割が、若い亀に与えられました。亀は泳いで、陸地に向かい、上陸し、村々を歩いて、うさぎの絵を農民達に示して、うさぎがどこにいるか、探しました。
その亀が探している絵の最上部には、山の頂で楽しそうに踊っているうさぎがおりました。
亀はうさぎに会うことができて、竜宮城に来て、王様の病気を治すのを助ける事を頼みました。
うさぎは承諾し、ニコニコ笑いながら、亀の背に乗り、海を渡り、竜宮城に向かいました。
海の中の、王様はうさぎのおかげで、病気が治りました。めでたし、めでたし。
これら、4枚の絵のどこにもうさぎがどのようにして王様の病気を治したかははっきり描いてありません。しかし、寓意は、王様はうさぎのどこかを食べたのだろう、うさぎはまた喜んで自らが王様を直すために自らの体の一部を提供することを承諾したのだろう、と思わせます。元気になった王様を描いた絵のどこにもうさぎはいません。なんとも言えない風雅な味のある4枚の絵はそのような深みのあるストーリーを納得させるに十分な水準のものでした。
さてきようは、これから那覇空港に向かい、お昼頃には関西空港に着くはずです。天気が心配です。昼過ぎはラボに戻って、セミナーの後では、論文の対応のための話し合いをします。