パソコンとかちかち山

わたくしは毎日、このマックの15インチのパワーブックをかついで、自宅とラボを行ったり来たりしています。車は使わないので、最低3キロの重さのあるサックをかついでいるのです。書類などが沢山あると、5kgをはるかに超えることになるでしょう。
もうながいこと、この繰り返しの日々をおくってますので、サックには一家言があります。
4つ持っておりまして、それぞれの用途にして使っています。もっとも登山的というか背負うための用途だけを考慮しているのは布作りのサックで体にしっかり付くように沢山ベルトが付いています。
他は革製で米国産ですが、それなりに愛着があるのは、外観の良さと小物をいれる部分が充実してるからです。一つは割と大きくて、2,3泊の旅行にも使えます。キャスターの付いてるスーツケースに比べると、サックは重いけれども機動性は高くてどこにでも、すいすいいけるのがいいです。サックはそれに健康法にいいのかもしれません。この重いサックを背負えなくなったときにはわたくしも何かを決めねばならないと思っています。
しかし、いまのところは、わたくしが持っているサックを手にした人は皆その重さにびっくりします。クロークで預ける時にはまず重いですよ、といいます。
こんな生活が続いてきたのも、アップルの会社がこのように重いラップトップをいつまでも売っているからです。

さて、例のソニーのリチウムバッテリーが火を吹く可能性があるとの報道ですが、たしかにこのラップトップはひどく熱くなります。膝の上に置いてると、熱くてたまらないようになったことが何度もあります。火をふくと聞いたときは、そりゃあるでしょう、という感想でした。でも本当のところ、熱いのと燃えるのとではだいぶ違いがありますから、まさかまさかというところでしょうか。どこかの学会の会場でパソコンが燃えている写真も見ました。

わたくしの最初のイメージは、わたくしがリュックをかついでいると、背中から火を吹いて、わたくしが慌てて走り出す。まさにかちかち山のタヌキのイメージでした。
そいつはかなわない、というのが自分を被害者と想定した、最初のイメージでした。
次ぎに出てきたイメージが、二宮尊徳がけなげに薪を背負っているのに、とつぜんその薪が火を吹くと言うものでした。わたくしは、こんな重い勉強用の道具を背負っているのだから、タヌキでなく二宮尊徳のほうにちかいのではないか、それにもかかわらず背中から火を吹くのはひどいじゃないか、というイメージでした。

機械はいいですけれども、アップルという会社は好きじゃないし、ソニーもいまやゲーム機で糊口をしのぐ三流の会社になってしまってと悪口を叩いてるのですが、そんな会社の製品とバッテリーを毎日後生大事に背中にかついでいる自分が嫌になるのですが、まだ解決策がありません。

ところで、きのう、そんなきらいな会社のiPodを秋葉原でついつい買ってしまいました。

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