セミナーのはなし、社説、教育再生

あしたは、カリフォルニア大学のDC教授が来訪されます。今は分野が非常に近くて、困ってしまうぐらい近い所があるのですが、昔から顔見知りですから、そう神経質にもならずにラボの若い人たちとしゃべって貰おうと思ってます。
かれは細胞生物の権威ある雑誌の編集を長年やっていて、それについては大変にタフというかきついというか、そういう意見があり、日本の関係細胞生物学者はかれにずいぶん痛めつけられた経験のある人たちはいるようです。もちろん、いい目にあった人達も確実にいるはずですが。
頭のいいひとで、その頭の良さが話していると、くっきり見えてくる、そういうタイプの人です。日本ではあまりいないタイプかもしれません。素質はあっても日本の社会ではそういう頭の良さを素直にのばしていくのが難しい社会環境のような気がします。だれか、ボスにひどく好かれて守られるとか、そういうのがないと。また、偏差値はそういう頭の良さをぜんぜん評価しませんから、会話では慎重すぎて何を考えてるのかわからないようなひとが、偏差値は非常にいいことがあります。

セミナーはわたくしのところでは、夕方4時が多いです。外国ではランチタイムにやってもらって、その後研究所の人とセミナーの後で、しゃべるところが多いです。それもいいのですが、どうもわたくしは、夕方の方を選んでしまいます。なぜなら、来訪者にまずこちらのメンバーと話してもらって、大体の水準とか分かってもらいたい、そんな気があるからです。どちらも一長一短、昼時か夕方のチョイスは難しいです。
昼は親しい場合には、若い人たちと昼食にいってもらうことがあります。わたくしは同席しないで、若者だけで話しをしてもらいます。外国人の場合には特にそうしています。
DC教授はなかなか個性が強いので、なかなか楽しみです。前回の訪問はもうずいぶん前ですから、いまのメンバーはだれも会ってないでしょう。

研究費関係の会合も終わり、準備に要した時間もいらなくなったので、難渋した論文に戻ってます。きょうはまだ切り替えが十分でないのですが、なんとかすこし進みました。だんだんゴールが見えてきたような気がします。

来年3月に沖縄でやるワークショップ、今年の春にやったのの2年目ですが、準備を進めています。これも大切ではあるものの、なかなかたくさんのことを決めなければいけません。

数日前の、朝日新聞の社説で安倍首相の考えが朝日新聞の考えと同じになってきたとかいうの、ひどく嫌味のきつい文章で、途中で読むのを止めましたが、同業者からも批判がでているようです。そこまで嫌味にいわんでもいいのではないか、そんな感じの意見らしいですが。朝日にもまともな記者がいるのでしょうが、こういう社説が出るのが許されていると、ほんとに将来困ることが起きるとおもいます。朝日の論説は、国民の平均的な感覚から、かなりずれてきている感じがします。だからといって、読売や毎日が近いわけでもないのが困ったものですが。やはり、記事をかくひとたちの給料が良すぎて、庶民感覚をもてないのかもしれません。

教育再生会議とか話題になっていますね。だれでも意見を言えそうな問題です。でもわたくしは、いまの公立の小学校、中学校の実情について、なんの体験もないので口が出せる気がしません。こども3人が小中学生のころには、いろいろ意見を持っていましたが。ヤンキー先生も入ってるのですね。これは、面白い。面白いからいいかどうかは別ですが。野依先生は灘高出身ですね。この十何人かの方々の小中学校の経歴と、お子さんお孫さんまでどんな小中学校に行ってるか、公立か私立かくらいは、新聞で調査し報告してもらうと、なにか予断ができそうです。でもあまり意味があるとも思えませんが。わたくし、小学校は東京の練馬区立開進第二小学校というところに六年間いました。富裕層はいませんでしたが、貧から普通の上まで色んな子がいました。ひどく活気があったような気がするのですが、気のせいかもしれません。あの当時の学校に向かって再生しようとするのでしょうか?それとも?

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