理研での講演準備

北朝鮮の核問題の六者協議は6日目でとうとう同意ができたようですが、北朝鮮の生の声を聞くまでは、どの程度の成果なのか判断しかねます。米国の主席代表が素晴らしい結果と自画自賛しているのが、どうも本当かなという気もします。日本は具体的には直接的なエネルギー支援はいっさいしないと安倍首相はいってるのに、韓国からの情報では、五カ国が均等に負担するというのも解せません。いずれにせよ、拉致の問題はまったく進展が無いということなので、日本国内世論的には安倍内閣の支持率があがることはあり得ない、展開なのでしょう。

あさっての講演の準備を始めました。ラボマネジメントと研究不正という演題のが一つでして、難しい問題ですが、話題提供をしたいと思っています。
こういう問題は教科書にも参考書にも書いてないので、学ぶことはそんなに簡単ではありません。また、なにが正しく何が正しくないかも、そう容易に答えが出るわけでもありません。色んな人たちの意見を聞くという態度がいまの状況ではベストなので、わたくしもそういう一つの意見を提示したいと思うのです。
わたくしは、研究者が萎縮しないこと、大きな原則を踏み違えなければ、研究の世界は基本的に自由な世界であるべきだし、そうであって欲しいと強く願っています。
精神的な自由さが研究の世界でもっとも大切ですから。
いっぽうで研究倫理の問題は、研究費や研究ポジションをえるための努力が非常に先鋭化しているので、それにともない事例が拡大しつつあります。社会への説明責任も含めて、年々研究倫理は重要になってきています。
しかし、法令順守は大切ですが、一方で優れた成果をあげることはもっと重要な点でもあります。
ラボマネジメントは、抑圧的でなく、本来は新しい芽がでることを加速する方向でやらなばなりません。そのための方策は? これがなかなか難しい。そのあたりを考えながら準備してます。
よくよくポスターをみたら、この最初の講演は、理研の8研究所で同時放映されるようです。講演の半分以上の時間は会場からの質問や議論にあてる予定ですので、どのように展開するかは予想できませんが、その点は興味深いです。

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