読売の人生相談欄、子供が読んだクリちゃんマンガ本

読売新聞をここのところ読んでいるのですが、やはり野球記事はかなりうっとおしい。野球欄は最近開けないようにしています。わたくしは、巨人ファンでないので、記事の作り方の前提からして気に入りません。しかし、巨人ファンなんて関西にいるんでしょうか。たぶん隠れているのでしょうね。
この新聞のいちばんおもしろいのはなんといっても人生相談です。毎日新聞なら仲畑氏の万流ですか。なんといっても読売の人生相談はありそうなはなしばかりで、朝日のあざとい人生相談とはぜんぜんちがいます。昔から相も変わらぬ人生問題のようで、しかしよくよむと今の時代の雰囲気がでてる相談になってるのですね。回答者もなかなかそのあたりを心得て、新聞という場できわどい問題も絶妙に答えてるので感心してます。
読売の一ヶ月の新聞料金はいくらか知りませんが、この人生相談よむだけで価値があるかもしれません。
しかし皮肉なことに、この欄は記者が作ってないのですね。せいぜい見出しか相談文の編集くらいですか。しかし、新聞の価値なんてそんなものでしょう。
わたくしも海外にいるときは記事の見出しをちらっと見てあとは一つかふたつコラム記事を読むくらいです。それでまだ時間があったらむずかしそうなマンガをみてその意味を理解しようとするくらいでしょう。
きょうは快晴なので、昼過ぎに比良山麓のほうに来て、雑草取りや土いじりをしました。
桜がどれも精一杯咲いていました。二三年後が楽しみです。

坂本の家のほうでは、まだまだ片付けが進行していますが、今朝は長いこと触っていなかった、二階にある押し入れの一つを整理しました。
三人の子供たちが幼児から小学校1,2年くらいの頃に読んでいた本がたくさん出てきました。それに本人たちのいろんな作品が出てきました。
懐かしいマンガ本が出てきました。クリちゃん、です。根本進さんの四コマ漫画でした。これがなんと全巻四冊ありました。昭和二六年に新聞連載開始とありました。
きいろの本、みどりの本、そらいろの本それにオレンジ色の本、さえら書房の刊です。そのなかで特にボロボロになっていた、オレンジ本を見ているうちにいろんなことを思いだしました。
長男は、字を憶えるのが遅くて、親であるわたくしもすこし心配になったくらいでしたが、このまったく字のないマンガ本を見せたら、非常に愛好したものです。
その愛好ぶりは大変なもので、わたくしに読め、読めとやって来ました。
題以外には字のないマンガなのでその内容を言葉で説明したものですが、このマンガの面白さを十分に分かっているようなので、知能のおくれはなさそうと、それなりに安心したのを思いだします。
この言葉のないクリちゃんのマンガが四冊もあるということは、かなり長期にわたって字が読めない時期が長男に続いていたようでした。
長女がなにごともどんどん早くやってしまうので、年子の長男は常に姉に抑圧されていたのでしょう。最初に覚えた言葉が「いたい」なので不憫におもったのを思いだしました。姉にいじめられたのでなく、足だけやたらに早く動き出して、自分で勝手に転んでしょっちゅう泣いていたのでした。
もう一冊ボロボロになっていたのが、「きかんしゃやえもん」でした。
阿川弘之文、岡部冬彦絵、とありました。そういえばこれも長男はものすごく愛好していました。なんども読んであげた記憶があります。
いなかのまちのちいさなきかんこに やえもんというなの きかんしゃがおりました。
という文章で始まるなかなか愉快なそしてほろりとするお話しです。
この本の、さいしょに本人の書いた文があって、
りょうやのじのれんしゅうのほん
とありました。たぶん、この文章を見ながら字を憶えたのでしょう。たぶん、妻がそばでみて字を書かせたのでしょう。なぜなら、二ページ目あたりに、傍線があって、そこに花丸がついていました。
あと、もう一冊ボロボロになっていたのが、
かこさとしさんの体の本、
わたしののうとあなたのこころ、でした。
こういう本はすべてわたくしが百万遍からちょっと入ったところにある(いまもあります)K館で買ったのですが、わたくしもそれなりに教育パパだったのだと再認識しました。

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