きょうは明日から娘夫婦と孫二人と次男がこちらに来るので比叡山の家のほうに昼時戻ることにしました。
幸いというか、雨が激しいので、雨読として気が散らずに机に向かいました。それでも、ときどき雨の外に出てすこし作業をしました。水田のほうではトラクターでの作業が続いています。
比叡山の家のほうに戻ってからも、机に向かっていましたが、夕刻外に散歩に出ました。
急な坂をしばらく登ると琵琶湖が一望にのぞめる水田地帯があります。雨はあがりましたが、曇天でそれでも浜大津から瀬田の近江大橋までよく見えました。琵琶湖もこの辺りは、南湖といって巾が狭いので対岸の建物まで見えます。
反対側にある、水田はちょうど水が張ったところで比叡山をバックに見事な景色です。
それにかつては放置してあった休耕の水田や草ぼうぼうの畑だったところも、農園として借りてる人が急増しているらしく、どこもかしこも作物でいっぱいです。
タマネギ、絹さや、ジャガイモ、キャベツ、などなどいろんな風情の畑が次々に続きます。
前はよくこのあたりを散歩したのですが、比良のほうに週末は行くようになって、最近一年くらいは来た記憶がありません。過密なくらいにぎっしり育った作物をみながら、こんなに変わったのかと、びっくりしました。
水田とあわせて、一帯に「造る意欲」がみなぎっていました。
雲が比叡山の中腹まで降りていましたが、新緑の色の鮮やかさと、棚田のカーブと張った水の反射それに点在する借り農園をしばし立ち止まってみているうちになんともいえない「しあわせ感」に満たされました。このような里山の自然をすぐそばに毎日くらせることをほんとうに幸運とおもいました。
ネットで見たAsachi.comで「日本のリード、否定が半数 科学技術20年後 本社調べ」という記事がありました。20年後を考えたとき、日本の科学技術が「世界をリードしている」とみる人は33%にとどまり、「そうは思わない」が56%。なのだそうです。ものづくり、IT(情報技術)から宇宙開発まで、中国、韓国、インドなど途上国が急伸するなか、半数の人が、将来の日本の科学技術の水準に厳しい見方をしていることなどが、朝日新聞社が3月31日から翌日にかけて行った全国世論調査(電話)で明らかになった。科学技術の発展に、期待より不安を感じる人が、女性では半数にのぼった。と、記事はこう書かれています。
それよりも、まず現今のの日本の科学技術が世界をリードしているかどうかを聞いて欲しかったというのが正直な感想です。リードというのはあいまいですが、日本の科学技術が世界の先進国の中に入っているのはもちろん事実ですが、リードしている、つまり先導的であるかどうかについては、意見がいろいろあるでしょう。そのあたり国民のかたはどうおもっているのか、そのあたりを知りたいです。
案外、20年後と同じような意見なのではないでしょうか。つまり、現状維持的というか楽観的でもないし、悲観的でもない、そういう感想を持っている国民のかたが多いのではないでしょうか。
ただ、ものづくりの製造現場とかすぐには役立たないがもっとも先端的な基礎研究の現場が20年後日本ではどうなっているのか、わたくしも非常に興味があります。
いまの20台から40台くらいの人達が指導者になっている時代ですから、ある程度の想像はつきますが、想像がつかない部分で面白いというか、すごいことになるのか、ガッカリすることになるのか、たいへん興味があります。
日本はみずからの持つ伝統的な価値を忘れなければ悲惨なことにはなるはずがないと思うのです。自らの国土の上で戦争とか無差別テロとかそういう出来事がおきなければ、ある程度の予想はわたくしでも自信をもってできますが。
中国、インド、韓国の科学技術の進展は日本にとって素晴らしいことです。わたくしは、そう見ています。
願わくは、アジアでの戦争はなんとしてでも、あって欲しくないとおもいます。平和が続けば、多くの人達がいうように、これからアジアが本格的に豊かになる時代が来るのかもしれません。