フランスの新大統領、新聞などで経歴を拾い読みしてみて、いろんな意味で新時代のヨーロッパの大国の代表にふさわしいと思いました。
ハンガリーからの移民とありますが、わたくしが興味をもったのは母親がユダヤ系であるとの記事でした。母系のユダヤ民族としては、サルコジ氏はイスラエルの市民になる資格があるし、本人が主張すればユダヤ人でもあるのでしょう。ユダヤ系への差別が無くなった証拠ともいえるのではないでしょうか。
出自が生粋のフランス人でないというかそういうことを気にしないわけですから、EUつまり統合されたヨーロッパは言葉だけでなく実質もそうなってきているのでしょう。
それに学校はいわゆるグランゼコールでなく、パリ大学(立派なのですが)なので政界エリートでなく、また英語が不得意とかで(並のフランス人はみなそうですが)、それでいながらフランス大統領までのし上がってきたのは、アメリカの夢に匹敵するフランスの夢になるのでしょうか。
さらに面白いのは、ご夫婦ともども離婚などを経験のうえに、熱烈に再婚したのに、奥さまは一時別の男性とも駆け落ちしたことがあるとか。大統領当選の日もどこかに姿をくらましていたとか。ファーストレディーはまっぴらとかいったとか、新聞にありました。いかにもフランス人らしい、と思いました。
安倍首相もサルコジ新大統領とまもなく会見するとかですが、よほど頑張らないと相手を感服させるのは難しいでしょう。別に感服させる必要はないとも思うのですが、これまでのシラク大統領が大の日本好きだったので、反動でクリントン大統領の日本に対する態度と似たものをとられるおそれがあります。
サルコジ新大統領の一番の任務は人口の10%近くとなった、イスラム系の国民をいかに融和させるかなのでしょう。また、左翼との対立をこれ以上激しくしないためにとる施策に関心をもちます。
きょうは連休中いた娘と孫たちが東京へ帰りました。これで次の機会まではわたくしが東京の家のほうに会いに行かない限り、孫たちに会えません。三才になる前のわずかな期間の一過性的な成長期を見ているのはたいへん面白いことは事実です。iChatを通じて成長ぶりを見させてもらいましょう。
わたくしのほうは、夏休みまでにやらねばならぬことと、行かねばならない場所がまだまだたくさんあります。それに一挙にひろがった菜園の対応が満足に出来るのかどうか。また頻繁に歯医者にいかねばならないし、高血糖血のほうも気にせねばなりません。やれやれなのです。