若いリーダーの台頭

昨日は夕方に発表が終わってから、船に一時間ほど乗って、小さな島というか大きな岩のところに着いて、そこでバーベキューの食事をしました。それが終わって船着き場に戻ったのが9時半頃で、それからまた1時間半も雑談をしました。雑談中にわたくしのブログが訪問ヒット数が百万に達したと言ったら、お祝いの言葉がもらえましたが、日本語のは誰も読めないので、内容を彼等が知りようがないのは残念です。英語のほうは10日間に一度くらい更新してますが、宣伝はしないので、一部の人達が知ってるだけです。同席していた人達は誰も知らないようでした。
11時くらいになっても、まだ明るいので歩いて帰り、すぐ寝ましたが、さすがに疲れているらしく今朝は7時くらいまで寝てしまいました。幸いセッションは朝8時20分からです。最初の日は朝8時からでちょっと早過ぎて、それに一日中講演があって、かなり疲れ気味です。

海外の学会でよく経験することですが、若い人の発表を聞いていると、とても力があって発表もよく考え抜かれていて、内容も明確で、発表後の質問の応答も明晰で感心する人達います。会のオーガナイザーが選んでいるのです。
こういう若い人達はポスドクだったりラボヘッドになったばかりだったりするのですが、たいていはその研究をなしとげたのを契機に独立したか、これから独立しようとしている人達です。発表の最後に、前のボスに謝辞を述べたり、もしくはこれからどこそこで新しいラボを作るので、ポスドクそ新規に募集してますなどと、言ったりするものです。
行く先の研究所の名前を聞けば、なるほどこの優秀な若いリーダーを獲得したのは、あの研究所だったのか、とか最近できた新しい研究所ならば、このような優秀なリーダーを引っ張ったのならこれから楽しみだな、などと思うものです。
ここでいう若いリーダーとは、だいたい30代半ばです。
今回のコペンハーゲンやフィンランドの会でもそのような若いリーダー達の発表を何人も聞いてるわけですが、日本のことを考えると、すこし憂鬱な状況であることに気がつかざるをえません。
日本でもそのようなお披露目的な新しいリーダーの発表を聞くことはもちろんありますが、やはり早くて40代前半です。立派な話しを30代の研究者をすることはありますが、これからラボを持つと言うのでなく、どこかの研究室でまだまだボスの下で働いているケースが多いのですね。
学問の伝統や文化が違うとはいえ、やはり日本も30代半ばのリーダーをもっと育てる必要を強く感じます。ほんとうは一番いいのは国立大学で沈滞ぎみといわれているところが思い切って若いリーダーを選択的、集中的に呼びかけて集めたりするといいのに、と思ったりしています。無理でしょうか。

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