会議の印象、新分野の発展、小池防衛大臣、原爆投下

前回の旅行からコーヒーを持参してきています。Kalitaのかんたんドリップという一杯用フィルターを妻が見つけてくれて、ちょっと時間がある時に自室でコーヒーをいれてます。なにかいつもと同じ時間がもてたかんじでなかなかいいものであることに気がつきました。コーヒーもいつものをひいて持ってきたものです。

今回の会議は正確には第23回国際酵母遺伝学・分子生物学コンファレンスというもので、これまでに何度も来ていますが、今回は久しぶりです。若い研究者をほとんど知りませんのでいろんな意味で大変勉強になります。昨夜のはバイオエタノール、ワイン酵母、香りを持つ二次代謝物というどれも産業に直結した講演で、これらの分野特にバイオエタノールが最近脚光を浴びているとはいえ、歴史も古いこともあり、ベテランがしゃべりました。きょうはシステムズバイオロジー、バイオインフォーマティックス、シンセティックバイオロジーと横文字ばかりになってしまいますが、やはり若い講演者が精力的というか網羅的な先端的な学問成果を次々に発表しました。この分野がこれからどうなるかは別として、昨日の夜も含めて日本からの講演者がまったくないことが気になります。日本からの参加者は沢山いるのですから、いわゆる勢いがないのでしょうか。
なぜかちょと話しをする機会があったのですが、最近は酵母関係はごく一部を除いて研究費がかなり厳しい情勢であることと関係があるのかもしれません。こういう全遺伝子の相互作用とか全複合体タンパク質とか徹底的に網羅的な研究が日本で盛んでないのはかなり心配です。しかし、研究費の申請もまともにはしにくくなったわたくしが心配してもどうにかなるものではありません。現役の先生方に頑張ってくださいというしかありません。

ドイツから来ているGさんと一緒に昼飯を食べました。いろいろよもやま話をして楽しいひとときを過ごしました。かれはわたくしより4つ近く年上ですが、ヒマラヤ、南米の高山、スイスアルプスなど盛んに山登りをしていると聞いて感心しました。

防衛大臣に小池百合子さんがなったとか。これはとても良い人事だとおもいました。最初からそうだったらどんなに安倍内閣にポジティブに働いたか。明治以降軍事に関わる大臣に女性がなったことはありません。小池氏にはぜひとも記憶に残る仕事ぷりをして欲しいものです。情報漏洩を最初にあげたのはとても適切だとおもいます。日本はガードが甘すぎるというのは昔からのようです。海外から見ても防衛大臣が女性というのは、それで任務が十分に果たせれば非常に良い印象を与えるはずです。
読売が報道していましたが、米国の高官が原爆投下がどんなに良いことだったかを力説したようです。昭和21年頃からずっと米国はそう言い続けて来ているのです。
日本人の多くは東京や大阪の空襲も含めて、日本人を全員殺戮することも敢えて辞さないという戦争遂行態度を米国が取ったことで、このことを日本人は何千年も忘れてはいけないというのが、わたくしの個人的意見です。ただ、何千年も米国を恨むべしと言ってるのではありません。日本側の戦争遂行態度を中心に、戦争の全体像を理解すべきだと思うのです。日本人とは何か?ということを考えるのなら、まずこのことを考えるべきというものです。そうでないと、歴史が繰りかえされます。次の相手はどこかわかりませんが。

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