この5日間ほどのかなりきつい集中的な仕事がきょうの夕方ケリがつきました。すごい解放感です。
この間、メールの返事もすぐしないと怒り出すような人達以外のは、ほとんどさぼっていました。
きょうは久しぶりに京大病院のほうでの検査、診察がありました。うまい時間をえらぶと、かなり短時間ですみます。数値的には改善されているので、まあまあでした。この間、あまり健康的とはいえない生活でしたが、体重もすこし増えて大学生時代くらいになっていますし、食生活に気をつけながらですが、体調もわるくありません。
来週から再来週にかけて三つわたくしは講演があるのですが、そのうちのひとつの予定聴衆の数がかなり少ないとの事務局からの知らせがありました。それは、学術会議主催の講演会「日本の科学研究の現状と将来ーよりよい研究環境づくりを求めて」(学術会議の建物は地下鉄乃木坂駅徒歩1分、7月26日、午後13時よりからです)というものです。わたくしも、話す人間のひとりなので、なんとなく責任をかんじてここで宣伝させてもらいます。
講演話題は、「日本における人文科学研究の課題」(岩井克人東大教授)、「子育てとワークライフのための研究環境」(郷通子お茶の水大学長)、「国立大学法人と大学改革」(林勇二郎金沢大学長)、「研究不正に関する問題について」(谷口維紹東大教授)、「研究環境・倫理と研究者の意欲」(柳田充弘)、このあとでパネルディスカッションがあります。
いまの日本の科学研究、いろんな側面がありますが、光りの部分だけでなく陰の部分もあります。どちらも同じように照らしていかねばならないことはたしかです。どのような講演があるのか、内容は具体的にはわかりませんが、色々考えさせられることが多い話題が多いとおもいます。
わたくしは、研究者の意欲というところに絞って、昨今の研究環境とはどのように研究者の意欲をかき立てているのか、その時に、いわゆる「やる気」の背後にある研究者としての倫理、正義というものはどうかかわるのか、そのあたりを論じてみたいとおもっています。たいへん難しい問題ですが、真剣に考えねばならない昨今の社会状況や研究者のマインドの風潮があります。
追記
投稿後、河合隼雄先生が死去されたとの訃報を目にしました。本当にすばらしい方を失ったという気持になります。温顔を絶やさない先生の姿が目の前に現れてきそうです。いちど、先生のお話を間近で聴く幸運があったことをこころから感謝したいとおもっています。高松塚古墳のことで心労が絶えなかったのかもしれません。