雑誌の新しい編集室は百万遍の北数百メートルのところにありまして、出かけてもすぐついてしまいます。きょうは表紙を決めるので出かけてきました。前が緑の多い住宅なので、借景があります。わたくしがよくいく理髪はすぐそばです。また和菓子の満月もそばです。最近よく買いにいくパン屋さんは方向が違うのですが、編集室にいったついでに歩いていくことが多いです。きょうも行きました。
Aさんの論文、だいぶかたちになってきました。鳥の卵でいうと、鳥のかたち見えるようにはなりましたが、なんの鳥になるのかまだ分かりません。雀のようなありふれたのでなく、非常に珍しい鳥になってくれるといいのですが、まだわかりません。
農相はあたらしい三人目になりましたが、このひとも元農水省のお役人、課長くらいまでいったひとらしいと分かって、失望しました。
日本の農業はステロタイプ的な発想ではどうにもならないくらい衰弱しているとわたくしはおもいます。
つまり、食糧自給率をいまの40%から70%くらいまであげようというような、お役人からみたら、とんでもない暴論的考え真剣にをもった人が大臣にならないといけないとおもいます。
日本人はこの60年間に食べ物を作ることについて、甘ったれたかんがえになってしまったとおもいます。人の国で作った食べ物に依存して、なおかついろいろ贅沢なことを言ってるとそのうちとんでもないことが起きるでしょう。遺伝子組み換え作物はいやだというのなら、外国から大豆を輸入せずに自前で作らないといけないでしょう。
それから農業が利権的なのはあたりまえです。農業従事者になるには最低10アールの土地(1000平米、約一反)を農地として所有しなければなりません。畑はいざしらず、水田ならば水利権などいろいろなものが付随します。食糧自給率を上げようとするのなら、相当に無理なことをしなければ、またさらに明解な将来プランをもたなければ、出来るはずがありません。食生活のパターンも変えねばなりません。自給率がたかまるような、食事パターンを考える必要があります。
世界最大の食料輸入国に将来壊滅的な地球規模での事件がおきるかもしれません。つまり、異常気象による不作などは地球規模で起きる可能性があります。
トウモロコシひとつとっても、エネルギー問題とからんで、ぼんやりしていると日本には輸入されなくなるかもしれません。豆腐、納豆、醤油、味噌、外国頼りでいいはずがない根幹的食料です。
わたくしもいまや10%くらいは農民的生活をしてるから分かるのですが、農業には知恵と勇気が必要です。
日本人の叡智と総力を結集して、これから日本国内での食料自給率をあげようと努力すべきです。そのために、この問題を農水省にまかせていては、いけないとおもいます。
沢山の人達が農業に興味をもって、食料自給率をあげるための方策をひとりずつかんがえることがたいせつなのだとおもいます。