アテネの町、滂沱の涙、家庭的なギリシア料理

今回は妻がギリシアに来たいというので、一緒にアテネ空港で合流しました。というか、時間通りに飛行機も到着してほぼ同時期について空港の出口であえました。妻はエミレーツ航空を利用して、ドバイ経由でした。すごく安価なチケットとのことです。
午後4時すぎにホテルに着いて、すぐにアテネの町を歩きました。人が多く、雑踏また雑踏ですが、賑やかさに感じの良さがあります。ただ男性の多くがあつくるしく感ずるのは、温度が単にあついのでなく、みょうに肥えているののかそれとも服装でしょうか。女性もちょっと体重のありすぎの人が目立ち、米国中西部ほどではないものの、ちょっとどうなのかなという印象です。

もちろんお目当ては遺跡です。アクロポリス、パルテノン神殿などなどです。ホテルからは徒歩ですぐ着きました。ゼウス神殿は中に入れる時間でした。

畏友のHさんはこれらの神殿をみたときに滂沱のなみだがでたというので、わたくしの場合はどうかなとおもったのですが、わたくしのギリシャ文明への知識が非常にあさいこともあるのでしょうか、涙腺はまったくゆるみませんでした。自分の科学の源流がここにあるという実感はもてませんし。わたくしが涙腺がゆるんだのは、萩の松下村塾をみたときでした。あそこにはわたくしの考える日本の科学の源流の一部があるような気はします。

ギリシア時代の哲人が歩いていたであろうところや、議論をしていたところであろう場所に来てわたくしの空想が千年の時をとべれば深い感動があったのかもしれませんが、わたくしにはどうしてもそのような感覚は起きてきませんでした。
それで、どこの外国の遺跡にいったら涙がぼうだ、と流れるのかいろいろ考えましたが、思いつくのはありませんでした。
イスラエルのジエリコの遺跡にはかなりの感慨を感じましたが。もしかしたら、チベットにいったらなにかを感じるかもしれません。

ともあれ、急ぎ足で、もう閉まったしまった遺跡も周辺をあるいて、暗くなってからギリシア家庭料理を食べられるという、レストランをガイドブックに書いてあるのを探していきました。小さな通りに隠れるようにその店はありました。
妻はムサカとリゾットを注文してわたくしが半分近く食べてあげました。かなりおいしかったです。値段の一番上のギリシア白ワインを飲んでなおかつ、非常にお安かったです。食欲のほうは充分に満足できる一日でした。
きょうはこれからお昼過ぎに船が出るので、それまで大忙しで昨日中に入れなかった遺跡を3つ4っつみなければなりません。

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