長い旅、エミレーツ航空、人々の対立する時代、中国からの危険な輸出品

こんかいは長い旅行でした。いま帰路のドバイー関西空港の機内でこれを書き出しました。ラボのサーバーが壊れだしたとかで、一時連絡がしにくくなりました。しかし、関係者の努力で復旧したようです。ただ、約数時間メールが途絶えて、どこかにいってしまったという状態です。たぶんわたくしあてに送った人たちには到着してないというメールが行ってるものと期待しています。この時代、どのような手段でコミュニケーションをとるか、あまりにメールに依存していると、それが駄目になったときの対応も考えておかないといけないようです。
いま通路をへた向こう側の乗客の使っているテレビを見ると飛行機は中国の西南部、わたくしの知っている都市名だと重慶あたりを飛んでいるのではないかとおもいます。このエミレーツという会社の飛行機は席がゆったりしているとかいう評判ですが、この機体についてはそんなことはまったくありません。食事の水準は並以下でしょう。一番目立つのがアテンダントが気がきかないというか痒いところにまったく届かない、サービスです。アテネードバイ間の女性アテンダントはほとんど英国人だとおもいます。容貌は好きずきがありますので、ノーコメントですが、よくまあこれだけ気がきかない感じの英国の若い女性を集めたものだと思いました。ただ一生懸命仕事をしていることも確かなのできつい批評がしにくい。
エミレーツは実質的に英国人がこのアラブの大金持ちのお金を利用して運営しているのでしょう。安全な飛行をしてくれればそれでいいのではありますが。
耳を隠す帽子というか、それもいくらアラブ世界の文化なことは分かりますが、不思議な帽子なのでおもわず笑ってしまいそうなものです。やはりやるなら、アラブの女性がやるように同じようにきっちりしたらいいでしょうに。こういう妥協のシンボルの帽子は他の世界の人間の共感は得られません。

今回の旅行で感じたこと。ヨーロッパでは、イスラム系住民への反撥が庶民レベルでも強まっていること。大都市ではモスクが建ちだしています。少子化の時代、イスラム系住民だけが人工増です。そのことへの怖れと、イスラムの世界の指導者特に宗教指導者が西欧の女性は乱れきっている、と非難を続けていることへの、強い反撥があることも確かです。しかし、西欧はこれは自らが播いた種と思うべきです。ながいこと安上がりの外国人労働者を使ってきたことの帰結でしょう。日本にとってもまったく人ごとではありません。
もう一つは、中国製品への怒りです。本気に怒っている人達は、中国人自体へも疑いの目で見だしていることは確かです。中国人の倫理観はどうなっているのか、という疑いです。中国が伝統的な儒教的倫理を失ったらどうなるのか、これは隣国の中国人を見る日本人の目ですが、西欧は儒教観はありませんから、一足飛びに非常に強い批判を強めています。一時は、もう20年くらい前には日本に対しても類似のものがあったかもしれませんでした。しかし、人間やペットが沢山死ぬような製品を日本は作って輸出をしてませんでした。やはり15億の民がいる中国の人口圧をひしひしと感じだしてきたのが、いまの世界の現状ではないでしょうか。ある人は、もう絶対に中国製品はかわないと大声で怒鳴っていましたから、なるほどもうひそやかな声ではなくなったのだ、と感じました。
わたくしの親しい友人のひとりは、もう10年くらい前から、いま中国について批判されているのとほぼ同じような内容を、実際にはもっときつい批判をしていましたので、彼の先見には感心します。
彼は若いとき非常に親中国的で日本には厳しい意見をよくいっていたのです。相当数の中国からの留学生や研究者を受け入れてから、だんだん意見が変わって来ました。経験からのリアルな意見ですが、差し障りがあるので、これ以上は書きません。
倫理観の違いで、文明というか、文化がそして結局は人々が対立する時代になってきたのかもしれません。その象徴が米国での9月11日事件と、今回の中国からの危険な食品や薬品の輸出事件かもしれません。後者は日本ではもうすこしマスコミが詳細をカバーして欲しいな、と思います。輸出には日本人もかかわっているのではないでしょうか。

投稿は自宅に戻ってからになりました。
平素はなんの変哲もない関空からすぐのあたりで緑の濃い整然とした畑をみているとなんともいえない安らぎを感じてしましました。
ギリシアでのいつまでもつづくオリーブの木が生えた荒野のような景色とのあまりのコントラストでした。

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