きょうは札幌から、OさんとI君来訪で、動原体タンパク質の煮詰まった研究の話をしました。I君もうすぐ米国東海岸に行きますから、これが顔を見て詳しい議論の出来る最後の機会とおもい、熱をいれて議論したので、終わったらどっと疲れました。
でもずいぶん頑張ってくれて、問題がよく見えてきました。しかし、どうしてもこのままでパッと論文を書き出すのは無理で、同席してくれたK君の協力が不可欠です。煮詰まったとはいえ、煮詰まったものの分別が必要なのでした。けっこうもう形が崩れているのもあるので、分別が難しいし、新規の実験も必要かもしれません。
Oさんは奈良先端での講義のあとでした。
山中さんのことがどうしても話題になります。奈良先端にいまも彼のラボがあったらどうだったろうという仮定の話もありました。
今日のよるはK君の学位取得の謝恩会です。Zを貸し切ってやるのでしょう。わたくしも持ち込み可ということで、お酒をあさ来がけに買ってきました。
学研が中国で作った高性能地球儀は中国政治路線に大変忠実で、台湾は台湾島とあり、そこをクリックすると首都は北京です、と音声が出るしろものです。こんなものを、お断りのペラ一枚で販売する気になったのに呆れます。1万五千円くらいするもので、いまになって全品回収とか。どうも、抗議や問い合わせが沢山あって始めて、自分たちがなにをやったのか、理解したみたいです。平成版の日本商人エコノミックアニマルといわれてもしかたないでしょう。中国製というようりは中国政府許可製としたほうがピッタリだったのでしょう。タカラも同様なものを作っていたとか。
それで思いだしたのですが、小沢民主党代表が中国にいって胡錦涛主席のたいへん丁重な招きともてなしに対する答礼の挨拶をしているのを、テレビで見たら、代表は声がうわずってしまって、なんか気の毒なくらい上気しているようでした。
日本でのあのこわもての態度はどこにいってしまったのだろう、と不可解でした。情けなくもガッカリした記憶があります。
外国人にたいしては、良くも悪くも態度ががらっと変わってしまうというのはどうもかんばしくありません。学研にしても中国で作るのだから、中国政府のいうとおりにせざるを得ないと言ってるようですが、それで日本で抗議があれば全製品回収してしまうというのも、これじゃ今後彼等はどうするのでしょう。学研はたしか学習研究社の略ですから、ともあれよく学習して考えてもらいたいものです。