2月に入ると雪が多いです。けさの雪は京都もかなりのもので、百万遍のベタ雪は量ではわたくしの自宅とほとんど変わらないくらいでした。
昼までかなり降りましたが、融けるのも早く、いまは太陽がでています。
ソウルの南大門が完全消失。あの立派なものがそんな簡単に燃えてしまっていいのでしょうか。初期消火活動の失敗とか、警護の甘さとか、いろいろ原因はあるようです。かの国もこの国と同じような平和ボケがあるのかもしれません。600年の歴史をほこる記念物がこのように簡単に放火犯によって燃やされるというのは、ショックだし日本も人ごとではありません。
オバマ氏の勢いはとどまらず、ワシントン、メリーランド、ヴァージニアで連勝とか。クリントン氏とはっきり勢いに差がついてきたのでしょうか。
これから延々、今年の秋まで候補者の品定めが続くと思うとウンザリですが、しかしどうもそうなりそうです。つくづく米国は若い国だとおもいます。
日本も東国原氏とか橋下氏とか、徒手空拳で知事までのし上がってきたああいう人物ばかりとなったら政治状況はずいぶん若々しくなるのでしょうが、しかしのし上がる手段はテレビかと思うと、ちょっとがっかりです。しかしあいも変わらない、二世三世の演じる福田、小沢国会政治劇場よりはましなのかもしれません。
けさ、書斎をすこし片づけていたら、コルシカ紀行なる本が目にとまりました。大岡昇平の作品です。こんな本があったのなら、なぜこのあいだのコルシカ行きの時に読まなかったのか、しばらく恨めしい気持で本の表紙を見ていました。
気を取り直してパラパラめくると、昇平氏が60才の頃の紀行で読んでいたらずいぶん違っていたのに、と残念な気持。
1973年刊行の本なので娘の生まれた次の年に買ったらしい。出版後すぐに手に入れたらしいのでなにかに惹かれたのでしょう。昇平氏は一時はわたくしの最も愛好する小説家でした。でも晩年になって、なにか違和感を感じました。ナポレオンの生家の傍まで行きながら、結局いけなかったいきさつも書いてあるようです。
また行きたくなりました。そして同じ地中海づたいのこのあいだのギリシア良かったな、と思いだしました。来年はイタリーでの学会に行くので、なんとか旅行を工夫したいものです。今年は二回フランスに行きますが、コルシカに行くような時間はないでしょう。ただ行って帰って来るだけかもしれません。