学術会議わたくしの最後のつとめ、A君の送別会

きょうは東京へ向かいました。学術会議の委員会に出席するためです。
東京駅に降りてから、時間が早かったので、霞ヶ関まで歩きました。ちょうど30分で途中二重橋の前から日比谷公園を横切って、鳥の鳴き声を楽しみました。曇っていましたが、暖かい日です。日比谷公園にはほとんど誰もいませんでした。

研究費の体制についてで。日本の現況を見るとたいへん深刻というのがわたくしの認識です。応用、開発的研究の傾斜がきつくなって、個人の創意工夫で個別的にやるような研究は呼吸が出来なくなるくらいに厳しい環境です。どうしてこうも金銭に還元できるような研究のみが重視去れる時代になってしまったのか、研究者に一番の責任があるというのが、わたくしの意見です。実は研究者のなかにそのような意見をもつ人達が増えているのです。
委員長のT先生に頑張っていただいて、なんとか学術会議らしい、かたちになるものを出したいものです。
わたくしは、たぶん邪魔にならなければいいのでしょうが、ついつい余計な発言をしてしまいます。しかし、これが最後のおつとめです。
わたくしの任期もあと半年とおもうと、ほんとに、おもわず顔がほころびます。

まったく役立たずの会員で申し訳ないと思う反面、この組織に向いた人っているのかな、ともおもいます。歴史的な経過もあるのでしょうが、ほんと難しい組織です。

組織としては、完全なアナログ官庁です。働く人も大変だろうと同情します。しかし、この組織、行政的にはかなり重要ではっきりした機能を持ちうるのです。しかし、なかなか自分が役にたつ仕事をするのは困難です。やはりわたくしは京都や沖縄で研究をしているのが、いちばん世のため人のためになると毎回帰路に思います。今回もそうおもいました。
しかし、行き帰り、密室的な状況で非常に集中して仕事ができるので、案外収穫もあってなんとなく上機嫌です。

昨夜はA君の送別会でした。百万遍ちかくの韓国料理屋で。炭水化物というかデンプンがおいしいので、ついつい食べ過ぎでした。東京での食べ過ぎもあって、それで今日は昼が小さなサンドイッチだけでした。
A君は、まだ10日間居るといってましたが、わたくしは今日が東京で、来週月曜からは沖縄なので、来週末にちょっと会うくらいです。
それで、昨夜はたしかに送別の宴でした。最後はかれも本当に元気になって、本来の持ち味が十分にでて去れるのを見て、わたくしも心からホッとしました。まったく異なる世界に行くのですが、それはそれ、若いのですから、順応できるものなら短時間でできるでしょう。

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