海上幕僚長の辞任、横浜市立大学での医学博士学位取得の謝礼

防衛相が海上幕僚長の更迭を発表したとか。
これが責任のとりかたということですか。
白けて聞く感じです。日本が所持する最高の艦がこのような事件というか事故をおこして、どのような精神面での変革が自衛隊にあったのかまったくわかりません。
でも海上幕僚長が更迭されたのだから、責任はとったのだし、これで幕引きでもしかたない、と言うような流れになるのでしょうか。実に表面的な対応なのだとおもわれます。

かつて、全国どこでやっていても不思議ではない、博士学位取得の際の謝礼金の支払い、これが横浜市立大学で表にでて、かなりひどい話のようです。
30万円が「不文律」だそうで、ださないと主任教授が激怒したとか。
たぶん当てにしていて、使い道がはっきりしていたのでしょう。
しかし、京大でもどこでも現在は知りませんが、謝礼金の支払いは過去には横行していたはずです。金額も10万円とか、噂だけはずいぶん聞きました。
わたくしがいた研究科はそういうことが無いので、珍しいなどともいわれたくらいです。
たぶん、新聞などのマスコミはこのケースはひどいので、安心して書いているのでしょう。しかし、どのあたりから、不正行為なのか、現金は絶対いけないとして、菓子折一つの謝礼なども同等にいけないのか。菓子折、それもけしからん、もらった主任教授は辞任せよとはさすがに、いわないでしょう。
日本のお礼社会の風習を完全に学問の世界から払拭出来ればいいのですが、なかなか難しい。特に医学とか病院では、患者や関係者のあいだでの、お礼のやりとりというか、お礼をしたがる人達が沢山いるのですね。それに、金銭感覚が庶民とはすこしというか、だいぶ違います。30万円も、3万円くらいに感じているのかもしれません。

わたくしなど、学生さんの頑張りのおかげで、今日ここまできたので、学位の時にはこちらからお礼などしないといけないのかもしれません。
そういえば、昔はしんどい実験などをしてもらうときにはそれとなくおごりにいって、元気づけやっていたなあ。あれは学生への一種の懐柔策、前お礼みたいなもので、いまだと一種のアカハラになるのかなあ、学生さんへの酒などのおごりもいけないのかな、などとおもったりします。

30年前研究室にヌードカレンダーなどはどこにでもありましたが、いまそんなもの全国どこにもないし、そんなカレンダーそのものないでしょう。研究室内でもわたくしも含めてタバコをまだすっていましたが、いまやラボ内で吸う人などまったく皆無のはずです。
学位謝礼金、まだあったのか、という感が深いです。
世間から見れば、手心は十分に加えられているだろうと、おもわれるのでしょう。

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