10%支持率が近い首相、刀匠の言のとおりなら許せない「靖国」監督、統治が困難になる異民族国家中国

すこし長めのブログを書く時間を持ちました。

福田首相が青筋をたてて小沢代表を難詰したとか。党首対決、どちらが首相か分からなかったとか。この人は政治家ではまったくない、普通の人、という政治評論家三宅氏の言の正しさを実感します。
東京の麻布高校出身のボンボンであることがますますはっきりして、民間にいた人生経験より、財務省官僚から首相になった父の影響のほうがつよいのでしょう。父のこともあり、日銀人事で財務省偏重はしかたないのでしょうか。
福田首相のお人柄がこういうふうにだんだん明らかになれば、その能力の欠如もあいまって、国民の支持率は着実に低下して、このブログでも前に書いたように、支持率10%台も現実的になってきました。このままでは、年金問題、医療費問題への国民の怒りと不信が増大し、それに月末にガソリン値上げを強行すれば、森元首相の支持率記録をあっさりと破り10%台突入かもしれません。
政治感覚ゼロ国際感覚ゼロのおかたがやっている総理大臣が続けば、国際的な日本の存在希薄、国内の社会不安感の増大はますます進行するでしょう。

まったく思っていたのとは違ったかたちで、自分の靖国刀作製の画像が用いられていると、抗議している老齢の刀匠(ご夫妻)の話が一貫しているのなら、映画「靖国」の監督の行為は許せないと思いました。
この刀匠のいうとおりなら、監督がやっていることは、映画をもちいた一種の「暴力行為」だとおもいます。想像するに、非常に心優しい、誠実にして、刀をつくることだけひとつに人生をかけてきた人間を「騙した」可能性が高い、おもわれました。
この靖国監督は誠実にこの問題に向き合わなければいけない。そうでなければ、歴史に立ち向かおうとした製作意図が、もっとも汚らしい騙しと不誠実、として記憶されます。
刀匠ご自身はそういってるようなので、わたくしもこのように書けるのです。
この映画監督をまもろうとかいう、いつもの自称良心マスコミ屋さんが記者会見をしていましたが、こういう人達はマスコミによる被害の個人には意外に鈍感なものです。
どの国にもどの文化にも聖域とでも言えるものがあって、そこに近づいてなんらかの「発言」というか「創作」をするものは十分な準備と細心の注意が必要です。さもなければ社会的および物理的にも激しい攻撃を受ける可能性があります。これは外国人でもそうでなくても変わらないはずです。もしもそういう聖域を持たないような国家や文化は衰退していくに間違いありません。

昨今のチベット争乱以降、中国政府の弾圧、それに不誠実さと嘘のかたまりのステートメントが多くの人達を怒らせています。もちろんそれに唱和する中国マスコミに対してもです。
その怒りは、表面にはオリンピック聖火への妨害ということで見えていますが、実際にはもっと深いところにあるでのしょう。
中国はひとむかしまえのソ連のように、沢山の異民族を抱えていて、統治がだんだん困難になってくる徴候と見るべきです。国土の半分には異民族が住むのです。
資源国家ロシアと異なり、資源のない、漢民族だけの中国になれば、中国は一挙に世界の貧困弱小国家になってしまうかもしれないという恐怖に統治者はとらわれるのでしょうか。
しばらくというか長期にわたって、異民族への強硬な「圧政」が続くでしょうしそれにもかかわらずチベット人が反抗をつづけるなら、ある種の破壊への臨界点に到達するかもしれません。ここでも日本は無策、傍観者役を務めています。
中国擁護、批判どちらでもいいのですが、日本国内で活発な議論がないことにも国家としての衰退を強く感じます。周辺の若者が隣国中国問題に熱く議論しているところなど見たことも聞いたこともありません。

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