武田薬品の社風、iPS細胞の特許、遺伝子組み換え体廃棄違反

同じ日に二度目の投稿ですが、簡単なコメントです。

武田薬品が一兆円近いお金を使って米国のベンチャー会社ミレニアムを買収とのことです。売り上げ増加のための攻めの買収か、売り上げ低下をおこさせない守りのものか分かりませんが、それだけの資本を持っているということです。
読売巨人軍のようになる可能性はあるのでしょうが、でも武田の堅い社風からも損は無いとふんでの投資なのでしょう。
日本のベンチャー企業がなぜ弱いのか、その一端の責任は武田のような国内大手製薬企業にあったのでした。その延長上に今回の米国での買収があると見ています。武田には日本の生命科学を育てるという社風はないと、思っていました。

iPS細胞の特許をドイツのバイエルが取っているのではないかという、憶測記事がでました。その理由は分かりません。日本バイエルの社内研究で山中研究室より先にヒトでのiPS細胞の作製ができたという、のがニュースの主眼のようです。
ニュース配信をしかけたのが誰なのか、その意図はなんだろうと、思いました。わたくしは個人的にはいまの時点ではお金がらみのはなしは興味がありません。

神戸大学での遺伝子組み換え実験の後始末が違反であったという記事、関係者であるK教授はよく知っています。わたくしとおなじ分裂酵母を使っています。この生物を使った遺伝子組み換え実験は通常はレベルの最も低いものです。研究室から外に出るときに完全に滅菌してから行うというところが粗雑で違反だったとの記事でした。K教授も反省しているとの記事でした。
危険性に乏しいことからくる、気のゆるみが起きやすいのです。規則はあくまで規則なので、遵守する必要があります。わたくしおラボの人達にもあらためていう必要があります。
ただこのこと自体、新聞にここまで大きく出るような違反とは思いにくいものです。しかし、新聞にも独自の記事についての価値観があるでしょうから、しかたないでしょうか。

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