哲学者の小径、学会の会場、留学生

ホテルは会場からあるける距離で便利でしたが、せっかくLHさんに哲学者の小径を行くようにと言われたので行こうとおもったら工事中でいけません。強引に草ぼうぼうと泥道を嫌がらなければいけそうですが、哲学者には似合わない行為なので途中でやめました。
大通りのほうからいっても15分強ですか。
京都の哲学の小径は水沿いですが、ここは樹と草のあいだをぬっていく感じで、繁華街を一歩入っての空間ですからたいへん貴重なものでしょう。
トロント大学はきれいなキャンパスでカレッジの名前がトリニティとかキングズとあれば英国に似た発想でのキャンパスづくりでしょう。
学会の会場はソフトボールなどに興ずる若者たちのおおい芝生ゾーンの傍にあって、卒業式などのセレモニーに使うとかで立派な建物です。
ずいぶん大勢の参加者がいましたが顔見知りは年寄りばかりです。
でも日本からの参加者には若い知己の人たちもいました。
オープニングの講演がそこで11時過ぎまでそれからミキサーですが、年寄りの深夜の活動はいけませんのでホテルに激しい雨と落雷の中でしたが戻りました。

トロントのアジア人は多そうですが、とくに大学は多そうです。中国人が多いようです。でも食堂で中国人と思った若い男女が日本語でしゃべっているのを聞いて、見かけでの判断は誤りの元のようです。
カナダは安全なのでおやごさんは大枚をはたいて子供達を留学に送り出すのでしょうがどれだけが本当に勉強に励むのか、そのあたり今の日本は不安要因が多いでしょう。
成功しなければ戻れない、などと決心しているのはほとんどいないのでしょうし。
でも40年前のわたくしなども、最低限外国生活ができて言葉も覚えて知り合いも増えて、という感覚でしたからやはりしかたないのでしょうね。
日本の西欧とのつきあいは曾祖父からなのでわたくしなどでも開化後四代目です。このトロント大学に来ている学生達は5代目でなく6代目くらいですから、西欧に対する気構えもまた違ってきているのでしょう。でも日本人の英語はさっぱり上手にならない、という事実はのこりますが。これもしかたないのでしょう。

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