三年次の報告書の作成、吉田健一氏のこと

工事中のやぐらで囲まれている建物にいるのですが、あと1か月で工事も終わりとか。そうすれば正規の玄関から入れます。なにより研究者の隣人というかいろんな人たちが入ってくるでしょうから、だいぶまともな感覚になるでしょう。とはいえこのいまの不思議な径路を通ってラボに通うのも慣れるのは慣れましたが。
京大のほうの研究費の中間報告の作成時期です。ラボメンバーがかなり手伝ってくれますので、負担はかなり減少していますが、やはり三年次の報告ですからおのずと重要性はあきらかです。世界中の研究者というか研究室の主宰者は、研究費申請や報告の書類書きにもっともエネルギーを割く時代です。
むかし、publish or perish(論文発表さもなくば消滅)といわれましたが、いまはgrant or perish(研究費獲得さもなくば消滅)かもしれません。

福田首相退陣。
それで今朝の新聞をみるともう麻生氏と大きく出ています。やれやれです。どうしてこう性懲りもなく、元首相の子供とか孫に固執するのか。

二度あったことは三度ある、麻生氏がまたまた窮地に陥る。もしくは、次の選挙で惨敗するという可能性はかんがえないのでしょうか。
麻生氏がこれまでどのような政治的業績をあげたのかはわかりません。
気持がなかなか強そうな人ですし、洒脱な面もあるので、福田首相よりはベターな出発をするでしょうが、いかんせんおやまの大将で好きなことを言ってきているのですぐに失言したりするでしょう。
場当たり発言もして、取り返しのつかない発言がでる可能性が高いのではないでしょうか。なにしろ、麻生財閥のお子さんで、若い頃から社長さん、大きな家に住んで、お金持ちで庶民の目線など福田首相よりずっと無いと思うのですが。
今回の福田氏の退陣の時の記者会見で、つくづく親か祖父が首相でも子供や孫がそんな器になるのではない、という当たり前のことがわかります。日本中のテレビをみていたひとたちのうち福田さんに共感したの、二世、三世の議員とか社長さんだったでしょう。

やはり吉田健一はえらかった。父親などとはまったく別な世界で大きな足跡を残しました。天衣無縫であるようにみえて、おさえるところは無言でおさえていました。
晩年は英文学者というよりは古武士の風格もあったようでした。

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