北京パラリンピック大会での車いすテニスで優勝した国枝選手、試合はみられませんでしたがこの人を特集した番組をみて感動しました。
東京新聞の記事を借用しますと、以下の通りです。
小学四年の時に脊髄(せきずい)の腫瘍(しゅよう)で両足の自由を失い、車いすテニスは母の勧めで始めた。高校一年の時に欧州で見たトップ選手の気迫、テニスへの情熱あふれる試合ぶりを見て、「自分もこうなりたい」と世界を目指した。
大学三年で出たアテネ大会。ダブルスで金メダルを手にしたが、シングルスは8強入りにとどまった。昨年は全豪、全仏、全英、全米オープンのシングルスですべて優勝し、男子初の年間グランドスラム(四大会全制覇)を達成した。
しかし、グランドスラムも「自分の中では過程でしかなかった」という。「北京がゴールと、アテネが終わってからスタートした。それだけに重圧もかかっていたし、喜びも別格です」と満足そうに語った。
「健常者の人がテニスをやりたいと思うのと同じようにやってきた」と振り返る国枝選手。自分が活躍することで「広く車いすテニスを知ってもらい、障害のある子どもたちにもやってもらえたら」との願いを口にした。
わたくしはテニスをまったくしませんが、それでもこの人の実際のテニスをテレビでみて心から素晴らしいと思いました。不撓不屈、そしてたゆまぬ努力と工夫、なんと立派な青年なのだろう、と思いました。素直にわたくしも一部でもいいから見習いたいと思ったものです。
他にもたくさん素晴らしい選手がこのパラリンピック大会に参加しています。まさに身近の存在のように感じられ、元気づけられる、身障者のかたがたのやられるスポーツの効用だと思いました。
中村俊輔選手が帰国の可能性とか。英国でのインタビューに、自分がスコットランド人ならいつまでもいまのチームにいたいが、自分は日本人なのでそろそろ帰ることを視野にいれたい、と発言したとのこと。
外国にいると、愛国的になるのですが、中村俊輔の最近の表情はとてもいいと思っていました。使命感をスコットランドと日本、両方達成できて、幸せなのにちがいありません。外国での評価、ファンタジスタ、最高の賞め言葉でしょうか。
朝日で彼の最近の本、「察知力」のとてもよい書評がでていましたが、読んでみたくなりました。いま、中村俊輔の発言は社会的にみてもとても意味があります。特に失敗を挫折をチャンスにしてきたとの発言など、前向きにして建設的、そして洞察性の高さなど、非常にすばらしいな、と思いました。
彼には自然体で、どんどんものを言って欲しいな、とおもいます。
なお本日は米国の証券会社リーマンブラザーズの破綻、日本では株価が600円も暴落とか、いやな未来を予感させるニュースがでています。
それに、あいもかわらぬ麻生氏の発言、岡崎が豪雨でよかった、名古屋だったら大変だった、に岡崎市が激しく抗議、新聞は麻生氏の「失言」といっていますが、失言ではないでしょう。
氏の自然体での「素直」な感想でしょう。世の中すべての出来事についてこのたぐいの本音の感想をもって人生をおくっているのだとおもいます。
もっとひどいことがおきたかもしれない、だからこの程度だから、しかたないとなだめるタイプの政治家の典型だとおもいます。