帰路に、遺書の筆頭は発信力、人生相談

めでたくスケジュールもこなせてこれから帰国です。いまパソコンで時間をみると日本は午後2時半、こちらはその8時間前の朝6時半です。明日のあさのたしか8時だか9時だかに関空に着くの帰路はそれほどの長丁場の旅行となっていません。それでも空港の待ち時間は相当なものです。アムステルダムから関空まで帰路は11時間とか12時間でしょうから、待ち時間が無ければかなりの近い感覚をもてるのですが。

次回は海外にでるのは春先までは計画がないので、これから落ち着いてラボの仕事にとりくめるでしょう。いろいろアウトプットしなければなりません。わたくしのチームのいちばんの課題はこのアウトプットにあるのでして、いちばんの弱みだな、とおもいます。しかし、仕方ないのかもしれません。日本の社会とか生き方の考えを変えないと、このあたりでの苦労はわたくしにかぎらず日本から発信しようとする、発信せねばならない人たちに共通の課題なのでしょう。あっさり書いていますがほんとに深刻な問題です。
わたくしが、日本の学問の世界に遺書を書くとしたら、第一がこの発信力でしょう。

こんかいも色んな人にお世話になりました。とくにDGさんには心から感謝。
彼の建物で、色んな若手研究者とはなしましたが、なんとなく最後のほうは人生相談ぽくなるのがおかしかったです。わたくしが話をそっちに向けた傾向があったのですが。
たとえば、あなたこのデータがでればもう即ジョブが得られるじゃない、などというと、いやーそうなんだ、そうなんだと大きくもだえる三十路半ばの男性研究者はやはり米国から来ています。もっともっとわたくしとしゃべりたいといってくれたのは、学会でよく見かけたけれど個人的にしゃべったことのない、インド人の研究者。晩飯を食べる前に、かつてのラボメンバーのM君とそれにかれのボスのJPさん、と歓談ができました。
人生色々でしょうが、やはり人間関係がいちばん大切でしょうね。
偏差値がいくら高くても、人間関係に無頓着では、大事どころか、小事すらもなし遂げられませんし。

タイトルとURLをコピーしました