ことしのノーベル賞生理医学賞は深刻な病を引き起こすウイルスの研究とくに子宮頸がんの原因パピローマウイルスとHIVの原因エイズウイルスの発見が対象になりました。遅かったともいえるし、そんなこともない、とも言えるし、候補がたくさんいるから誰を選ぶのか毎年大変でしょう。そういえば、エイズウイルスでは、モンタニエ博士とギャロ博士の発見先陣あらそいは膨大な特許料もかかわって、国家間のあらそいにまで発展した記憶がありました。わたくしはほとんどこのことについて知識はないのですが、最初の頃から宣伝がきわめて巧みにみえたギャロ博士について疑問符をつけるような発言はなんにんもの人から直接聞きました。しかし、真相はそう簡単には分かるものではありません。またこの経過については何冊かの書物もあるようですが、読んだことはありません。スエーデンのノーベル賞委員会の特徴は本当の最初の発見について、そうでないものと峻別することです。曖昧さは残さない調査をするのですが、なかなかすごみがあります。宣伝ベタでもノーベル賞委員会は決して最初の発見を見逃さないとも言われています。今回の三人の受賞者では、モンタニエ博士の知名度が傑出していますが、のこりの二人を選んでいる経過にノーベル賞委員会の実力がかかっているはずです。パピローマウイルスを発見したツア・ハウゼン氏は賞金の半分を貰うらしいです。ギャロ博士との共同受賞にしない、明確な理由があったに違いありません。よくいわれる、ビギニングオブサイエンスとミドルオブサイエンスの峻別がノーベル賞の特徴とよく言われます。50年もたつと、そのあたりの細かい調査経過はすべて公表されると聞いています。
やはり帰国してから時差ボケがでて、夜3時間も寝ると目が覚めてしまう。
しかたないので、仕事をついついしてしまいます。やる仕事はなんだか無限大にあるようなのでそれがつらいというかなさけないのですが。といいながら、楽しんでるんでしょうといわれれば、それもそうなのだと返事をせざるをえません。ほどほどにならないのが、難しいのです。
米国の株価は大きな境目の1万ドルを切ってしまったとか。まだまだはるかにはるかに下まで行くと聞いてます。日本もそれに連れられていくのでしょうか。欧米では車などはまったくさっぱり売れないとか聞きました。
俳優の緒形拳氏が亡くなられたとか。一週間前には元気そうにしていたとの写真がでてました。71才、あんなに強そうなひとでしたが、どうしたのでしょう。かなり痩せたようにみえますが。映画や舞台たくさんあるようですがわたくしには若い頃のテレビでの当たり役豊臣秀吉が思いだされます。
旅行中に阪大微研で自死された川崎泰生さんの追悼集が送られてきていました。
もう2年の時がたちました。
いろいろの想念がわきます。梅園さんの死はわたくし非常にこたえましたが、もうずいぶん時がたって梅園さんの姿を思いだすと、かれが苦悩していた時代でなく、まだほんとうにかわいかった学部学生の頃の姿をおもいだします。
川崎さんは学部生あたりの頃の記憶がないのですが、それでもやはりニコニコ顔しかおもいだせません。
分子生物学会ではまもなく杉野元教授の論文調査ワーキンググループの報告書が公開される予定です。いっぽうで、若手教育問題ワーキンググループからも答申が出されました。