坂本での盆梅展の広告を駅で見ました。駅への途上、畑の脇にある梅が2分咲きでした。でも比良のほうの家での梅2本はまだまだつぼみがかたかったでした。マンサクもまだまだです。ろうばいだけがだいぶ前ですが咲きました。
土日に、鹿にすべて食べられてしまった、下の畑のネット再構築をやって、作業がだいたいおわりました。妻にもだいぶ手伝ってもらいましたが、それでも疲れました。まだ雪が降るかもしれないので、それでつぶれることの無いように考えて、すくなくともこれから三年はもつという予定のものですが、実際に猿の本気の襲撃に耐えうるかどうかはまったく自信ありません。
未曾有の不景気、数百万人の失業者があらたに生まれるかもしれない、という話がよく新聞、テレビででてきます。それで手っ取り早い、一次産業での吸収も考えられているようです。しかし、農業も林業も漁業も身につけるのは、そう容易でもないし、またどれだけの人数を吸収できるのか、動くお金の量を考えたら、楽観は出来ないかもしれません。しかし、食べるものにかぎらず可能なものはすべて、できるだけ自給という方向に政治的な決断がおろされれば、相当数の人たちが一次産業にいけるのかもしれません。休耕している土地を使って例えば割高でも動物飼料を作る方向にいけば相当に大きな金額がうごき働く人も増えるでしょう。十年間でも一次産業の振興を強力におこなえば、人材的にも将来の日本は非常に明るくなると思うのです。問題は輸入より割高なものを持続的に消費していけるかなのでしょう。その間に日本の一次産業が輸出体質を持てるようになるかです。誰もが言うとおり、品質で勝負できる一次産業品をどれだけ生み出せるかです。日本酒やワインや果物なども将来有望であるに違いありません。もちろん魚の養殖もです。
生命科学、わたくしのやるような研究分野での雇用数の増大を考えました。
研究開発で大量の雇用が可能なものにどんなものがありうるのか、考えましたが、経験のない、わたくしには湧いてくるアイデアがありません。せいぜい数十人の人たちしか雇用にかかわったことのないわけですから。数千人とか数万人規模での雇用を無い知恵をを絞ってみました。昔の中国ではないですが、人海戦術でなにかが生まれるものがあるかですが、難しいものです。唯一思いついたのは、生物多様性の元となるゲノムのDNA配列決定を可能な限りの生物種に拡げてやっていくものです。バクテリア、菌、植物、動物、まだまだわずかな種でしかDNA配列は決まっていません。種内での配列の多様性などほとんど手つかずです。
これも、いままで訪問したことのある、研究機関での経験で工場のような雰囲気を持っていたのが、ゲノムDNA配列決定だったからです。
生物界には配列決定を待っている生物種はそれこぞごまんとあるので、タネが尽きるようなことはまったくありません。面白い遺伝子や不可解な遺伝子がどんどん見つかるに違いありません。もちろんお金のほうも使う気になればいくらでも、無尽蔵につかえます。人類の基本知識に貢献することは間違いありません。もちろん、役に立つ、将来役に立つ生物の基本知識ですから、無意味なはずがありません。ただし、基本技術や装置は残念ながらメードインジャパンはすくないのですが。でもまあ人海戦術的にはできそうです。DNAを取るような仕事はだれでもできるし、そのあたりの能力的習熟度はそれほど必要ありません。