このあいだ読んだなにかで、ダイエット後の体重は摂取カロリーで決まるとか、なにか当たり前の結論のような大規模調査の結果かなにかが出ていました。つまり食べる食事のカロリーが少なければ体重は減りますよ、という結論でそんなこともともと知っているという人が多いでしょう。
でもいっぽうで、わたくしと妻はほとんど同じものを食べているのに、おかしい、と宣う方もいます。奥さんはヤセで、本人はかなりのデブという偉い生化学者を知っています。飲んでいるビールの量を忘れているのでしょうと、茶々をいれたくなるのですが、しかしご本人は真面目に、だからカロリーなんぞは信用できないといいたいらしかったです。
わたくしも若い頃すごい大食をしてもさっぱり体重は増えませんでしたが、いまは完全に摂取カロリーに支配される体重になっています。なぜ若い頃はあんなにたくさん食べたいだけ食べたのに、体重が増えなかったのか、基礎代謝のカロリーが若い頃はいまよりずっと高かったというのが一般的な説明ですが、それで本当に正しいのかどうか分かりません。わたくしの記憶では若い頃は頻繁に下痢をしていたような記憶があります。それから、排泄量が食べた量に関係して非常に違ったような記憶があります。つまり、からだが大食しても吸収しないような仕組みがあるのかもしれません。つまり大カロリーの食事をしても、腸での吸収が起こらなければ体重は増えないのでしょう。本当のところは分かりません。ただ、若い頃、好きなだけ食べても体重が増えないのは、いまから思うと、独身時代だけで結婚してからは増えだしたので、食事の回数とかがやはり独身時代は少なかったのかもしれません。やはりカロリー支配だったのかもしれません。
炭水化物は体内で消化すると最終的には炭酸ガスと水になってしまいますので再利用はできません、いっぽうでタンパク質は消化後にアミノ酸になるのですが、アミノ酸からタンパク質を作ることが出来るので、体内での再利用ができます。おおざっぱな言い方ですが、タンパク質のリサイクルは可能ということです。絶食時には、脂肪を消費してエネルギーをサプライできますし、タンパク質は再生産するので、排泄量も少なくなると言うわけですね。じっと寝たりだけなら、基礎代謝だけになるので、かなり長いこと絶食可能になる。それで良く言われるように、すこし小肥りの人の方がなにかの時の体力というか生存能力が高い、といわれるのでしょう。でもこれも本当のところ、どんなふうに小肥りなのかで違いはあるでしょうが。
きょうこんなことを書いてしまったのは、Fさんが細胞分裂をする酵母がどれくらいのブドウ糖を時間あたり消費するかという実験データを出してくれたので、いろんな連想が湧いてきたからです。