消毒、自粛国家の面目躍如、憲法記念日ですが

やはり新ウイルスを日本にいれたら大変、たとえ入れても徹底的に感染拡散を防ぐ、国をあげての努力です。
こういう点での法令遵守についての日本国家の真面目さは世界最高クラスであることはまちがいありません。消毒国家、保健所国家というと叱られそうです。でも、なんでそうあっさりと海外旅行を自粛してしまうのか。せっかく楽しみにいしていたのに。高校生にとっては人生における素晴らしい体験であったに違いいないのに。わたくしが自分の国に違和感を感じるのはこのあたりの、自粛体質なのです。たぶん出かけようとすると、一部に強い反対があって、もし強行してなんかあれば、辞職などの羽目になるので、学校側は危ない橋は渡らないのでしょう。感染者発見にやっきになることと、すべての社会活動を自粛してなにもしないことは、ひとつのことの裏と表なのでかもしれません。いつの頃から、こんな国柄になったのか。

記念日ですが、憲法については今年はなにもかきたくありません。
日本か隣国のどれかに本気になって武力で介入しようとするようなどこかの国が出現して、極めて危険な出来事でもおきないと、憲法を触ろう変えようという意慾をもつ国民が2/3になる時代は、わたくしが生きているうちはもうない、とまでの気分です。
いちど刷り込まれた固定観念は変えられない。いまの団塊の世代がみな死んで消えるまでは駄目でしょう。わたくしはかれらよるずっと年上ですから、改正される頃はあの世でしょう。外部の政治情勢が変わらない限り、日本国内から憲法を変える試みはすべて失敗するだろう、という悲観的予測です。
外部の出来事でいちばんありそうなのは、米国に愛想を尽かされることですが、でもそれよりもっとありそうなのは、中国と米国の蜜月時代です。そうなると、疎外感から日本はどうしていいのかわからないような混迷期がやってくるかもしれません。もしかしたら憲法でも変えようかという気運が出てくるかもしれませんが、でもそういうときは何をやっても国を誤りがちです。

後天的に刷り込まれたものから逃れられない、という現象はさいきんの流行の研究テーマです。クロマチンレベルでの遺伝子発現が親から子にまで「遺伝」するという発見がなされてきているのですから、憲法9条についての固定観の刷り込みなどは、親子で「遺伝」しても不思議でないでしょう。

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